2024年4月6日

No.103 ホンダ シビック e-hev(Honda CIVIC e-hev)がやってきた!

(追記 2024.8.1)
購入時からの生涯燃費値が大変なことに!!
ODメーター5,823.0km、給油量トータル254.07リットル、生涯燃費24.8km/リットル(honda total care調べ)と、とうとう生涯燃費でもカタログ値(24.2)を超えてしまった。厳選アルミテープチューンと空気圧やや高め設定、何より普段はエコモードふんわりアクセル運転に徹し、たまの楽しみスポーツモード全開の出番が少なくなっていることが強く影響しているのだと思われ。

(追記 2024.4.19)
購入時からの生涯燃費値を更新しました。
本日4月19日は「シビックの日」だそうです。我が家の記念日がまた一日増えました。(^^)
(以上 追記終わり)

シビックめちゃくちゃ良い!!
良すぎるほどイイ!!(≧∇≦)b
3秒で述べる超凝縮評価だと・・・
1格好イイ 2速い 3静か 4燃費良すぎる 5でもお高い 以上。


切れ長で端正なフェイス。
ワイド(全幅1800mm)&ローでペタペタ感がいい。
腰高なSUVどもを蹴散らせー!!
エンブレム周りの逆スラントが、ジェームス・ディーンの特徴的な鼻から額にかけての整った造形を彷彿させる。
オプションにブラックエンブレムと真っ赤なHONDA表示付きのライセンスフレームをチョイス。あとフロントグリル上には「無限」のオプションデカールでツリ目感を少しだけ和らげてみた。
ライセンスフレームは、錯視効果だろうナンバープレートの縁の余白部分が隠れるためナンバープレートが小さく見えるような気がする。
エアロは、e-hevグレード専用仕様となる艶ありアッパーグリルに色味が合うよう、無限の艶ありブラックのスポイラーセットを装着。
ボディ同色のエアロセットにも出来たが、これは大学生のとき乗りたくても乗れなかった憧れの「パンダレビン、パンダトレノ」への自分なりのオマージュである。
エンブレムを標準のブルーからブラックへ換装してあるのには、そんな意味もある。



これカーボンシートじゃなくただの塩ビ製デカールなのにめっっちゃ高い(泣)。「無限」ブランドってだけで観光地の自販機のペットボトルみたいやな、あの1本300円とかの!


キレッキレの真一文字プレスラインが若々しい造形を生み出してる!。ライバルはパサートかそれともアルテオンか。
大学生の頃に深夜のF1中継を視聴していた頃からずっと、愛車には必ず「Agip」のSチューンを施すことにしてる、・・・ので日本でオンリーワンの1台となる(笑)ことが宿命付けられている。


オンリーワン仕様その2は「Si」のEチューン(笑)
TypeRは別として、ドライブモードに「INDIVIDUAL」がある国内販売シビックのグレードはe-hevのみ。・・・なので、北米販売のスポーツグレード「Si」に相当する国内グレードでしょう! 誰が何と言おうと!! 「e-hev」こそが!!! ・・・まぁ個人的な見解ですけど。
しかしカッコいいなぁ Siのエンブレム。

ちなみにホンダのスポーツグレードのうんちく。
「TypeR」 → RはRacingの略で、レース志向(仕様)を意味するホンダのトップスポーツグレード。標準グレードに対し、より高性能なエンジンやサスペンション、空力パーツなど随所に特別仕様が盛り込まれる。初出は1992年の初代NSXの特別仕様車「NSX-R」。ちなみに、どの車種のTypeRもすべてMTのため、オートマ限定免許の人がTypeRを運転する手立ては残念ながら無い。

「RS」 → Road Sailingの略で、海原の上の帆船のごとく悠々とハイウェイを疾走する、そんなイメージが込められているらしい。1974年の初代シビックのときからあるホンダ伝統のスポーツグレード。2024秋に現行FLシビックの「RS」グレードの日本発売が決定している。VTECターボエンジンが182馬力から195馬力へチューンされているらしいが、フロントフェイスの変更があまり魅力的ではない(好みじゃない)ので、待たなくて正解だった気がする。ちなみに、他メーカーだと「Racing Sports」の略が多いようで、マツダに限っては「Rotary Sports」もあるかもしれない。
RSつながりのついでで、ちなみに、toskaniniの大好きな横浜銀蝿の正式なバンド名は「T.C.R 横浜銀蝿 R.S」だかんね。The Crazy Rider 横浜銀蝿 Rolling Special、みんな、そこんとこ ヨロシク!
この場合のR.Sはローリング・スペシャル つまりは旋回特化チューン、いわゆる「峠仕様」ぐらいの意味かな。「銀蝿」の由来ともちょっとだけ関係してると個人的に解釈してる。
これは今の時代だとありえない仕様だね、ちょっとさみしい気がする・・・

「Si」 → Sport Injectionの略で、元々は一般的なキャブレターに代えてモータースポーツF1の民生化技術の一つ
最新の電子制御燃料噴射装置(ホンダPGM-FI)の採用を意味していた。しかし、電子制御式燃料噴射が一般的に、かつVTEC機構の搭載が進むにつれ、「GSi」や「SiR」等へと名称も進化していった。一方、現行FL系の北米仕様シビックに「Si」というスポーツグレードが存在することからも、現在ではベーシックな標準グレードを超えた走行性能を持つがTypeR未満のスポーツグレード、を指すものと思われる。


グロス・ブラック仕上げ(ピアノ・ブラック仕上げとも言う)のフロント、サイド、リアアンダーの無限スポイラー3兄弟を装着したが、リアゲートスポイラーは純正オプションのも無限のもどちらも装着しなかった。
(しかし、いい値段するのぉ 無限のオプションはどれも!!)
画竜点睛を欠くのでは? とも思えるだろうが、実はこのFL系シビック、なだらかなルーフからノスタルジックなダックテールへのつながりを含め、リア・クォータービューからの眺めが個人的には一番気に入っており、リアゲートスポを付けるとその伸びのある絶妙なリアのスタイリッシュさが崩れてしまうような気がしてならない。

「一番まえは長男♪、一番うしろは三男♪、間にはさまれ次男~ 無限三兄弟♫」

余談だが、当時も団子屋さんで売ってる団子は一串に4個が大多数だったらしいのだが、4兄弟だと歌詞が作りにくくて3兄弟になったらしい。だからということではないが、スポイラーもことFL系シビックにおいてはバランス重視の3兄弟で十分なのだ。
ついでに「エアロは無限シリーズだよ」ってさりげない自己主張のために、またもや両側リアドア下部にオプションの「無限」デカールを貼っている(笑)



ちょっと寸詰まりに写っているが、実物はもっと流麗で伸びやかなプロポーションである。ファストバック特有のこのルーフラインに萌える人も多いハズ(笑)
無限のサイド(次男)とリアアンダー(三男)のスポイラーはリアタイヤ周りの造形が凝った独特な意匠となっており、パンダ感を強く表現するのに一役買っている。いや一役どころか大いに役立っていると思うな。選んで正解!
Bピラー、Cピラーもe-hevグレードだけが艶あり黒色仕様で、この写真のようにガラスの光沢との一体感が醸し出せると思う。



フロントガラスの傾斜がかなり立っているのが分かる。
明らかな利点が2つ。ロングノーズを演出できることとと車内でAピラーが運転者から見て手前に来ることでドライバーのフロントウィンドウの視界が劇的に良くなること。特にロングノーズは(おいおいそっちかよ(笑))車の造形として超好みのポイントなのでこれはジーマーで嬉しい。
フロントスポイラーによって最低地上高も下がるが、前車のレヴォーグ(VM4 標準135mmからリップスポイラー▲20mm=115mm)と仕上がりがほとんど変わらないことを定規を当てて確認したのでよほどの積雪がない限り、まあ大丈夫だろう。

最後に約1,200km走って気付いた点やロードインプレッションを、VM4 1.6 レヴォーグとの比較を交えながら。
すべて個人的見解なのであしからず。

・EV走行時はほんとに静か。遮音レベルは相当高い。速度を出せば少しはロードノイズを感じるが、スポーツ寄りのミシュランパイロットスポーツ4の幅235扁平率40の18インチタイヤを履いていることを考えればこの騒音の少なさと乗り心地の良さは奇跡に思える。本当にジーマーでゴイスー。

・通常走行時にはエンジンの役割は発電担当専門(駆動は基本モーターで日産のe-Powerと同じ)なのだが、このエンジンが本当に静かで乗っている分にはいつ仕事してるのかがインジケーターを見ない限り分からないほど(暖気時はそれなりにうなり音が聞こえるが)。すごい技術力だと思う。一転して、高速巡航時はモーターの非効率領域なので、エンジンが生み出したパワーを(バッテリーとモーターを介さず)タイヤに駆動力として直接伝達するよう切り替わって全体の高エネルギー効率を達成しているとのことだが、まだ試す機会に恵まれていない。これも最先端やなー、と感心するほかない。

・バッテリーとエンジンの協調については、どうなのか良く分からない。初めてのハイブリッドなのでこういうものか、と思う。評価するにはもっと長い期間乗って評価する必要があると思う。ただ、回生が効きやすい道路状況・条件になったとき
にバッテリー充電量が妙に満タンだったりすると(例えば、峠の頂上。それまで登り坂でエンジンがずっと発電してたので頂上で満充電に。これから下りなんだから回生ブレーキでガンガン回収できるのに・・・みたいな)「うーん惜しい!」とか素直に思ってしまう。
・・・しかし、理詰めで考えれば、回生での電力回収(運動エネや位置エネの電気エネへの変換)よりもエンジンによる発電の方が効率が良いのは当たり前なのだから、そう単純な話ではないのだろうと思う。メーターの減り具合を見てると実感としてバッテリーでのEV駆動時に、平坦路と登坂路では倍ぐらい電力消費量に差がありそうなので、総仕事量に占めるバッテリー駆動の比率を0.1%でも高くマネジメントするためにはどんなときにエンジン発電して、どんなときにはバッテリーで走って、とか相当複雑な制御プログラムを組んでいるんだろうと推察できる。
十分なバッテリー残量があっても平坦路走行中にエンジンでの発電に切り替わる場面がときどきあるしね、実際走ってると。きっと何か深い理由があるんだろうね。

・シビックはVTECターボのガソリンモデルとTypeRモデルがハイオク仕様であるのに対し、e-hevだけがレギュラー仕様とお財布に超優しい。そしてe-hevのカタログ燃費は、
WLTCモードで24.2km/Lなのだが、買ってから1,650kmまでの現時点での車の生涯燃費は23.8km/l、直近の満タン1回分の平均燃費は24.9km/l。ほとんどは山道と平坦路の片道23kmの通勤走行とはいえ恐るべしハイブリッド(カタログ以上とは!感嘆!)。同じ距離を走った場合にレヴォーグ(カタログ燃費がJC08モードで16.0km/l、手放すまでの生涯実測値は平均燃費10~11km/l)に比べ燃料費がちょうど半分で済む。レヴォーグ(ガソリンタンク65リットル レギュラー仕様)が7日から10日に一度満タンにして1回7~8,000円ぐらいのガソリン代(レギュラー)だったところ、ガソリンタンク40リットルと小さくはなったが1回の満タンでより長い距離を走れて給油頻度もガソリン代も減ったのはありがたい。大体燃料計の針が残り2分の1~3分の1を指したら満タン給油するようにしているのだが、何よりこれまで1回の給油代が4,000円を超えたことがまだない。

・長距離通勤という事情もあるが結果として燃料代が毎月1~1.5万円程度安くなったため、その分は投資に追加投入することとし、NISA積立でオルカン、S&P500、インド株インデックスを毎月5,000円ずつ買い増すこととした。これは大きい。「低燃費」は絶対的正義である!!

・レヴォーグがCVTでアクセルOFF時の空走感強めだったこともあり、エンブレ(回生ブレーキ)がしっかり効く印象。例えば60km定速走行中でもアクセルOFFで回生→充電しているようなのでレヴォーグのように赤信号交差点でずっと手前からアクセルOFFにして空走で徐々に減速し燃費を稼ぐ、みたいな走り方よりは、パドルシフトで回生ブレーキを積極的に効かせて止まるのが昔のMTっぽいし、何よりエコだろうから、現在それを癖付けすることを絶賛練習中である。

・パワー感は圧巻。「パワー」じゃなく「パワー感」ね。誤解なきよう。モーターとエンジンを合わせたシステム出力の合計は325馬力。何だと? 連邦の新型はそれほどなのか・・・RB26DETTを積んだR32GT-Rですら280馬力なのに!、とか誤解しないよう(誰もしないと思うが)同時出力はないので、基本モーターの184馬力が出力の上限。モーターの特性上、レスポンスや加速力こそすさまじいが絶対的なパワーとまでは言えないと思う。

・しかし、SPORTSモードのフルアクセルは「凄まじい加速」の一言。一言なのでこれ以上言わない。どうか察してほしい(笑)

・ハンドリングだが、ロック・トゥ・ロックが2.2回転とありそれが高いのか低いのかは正直不明だが、実感としてクイックさの程度としては個人的に丁度よいと思える。レヴォーグはシビックよりハンドルが気持ち小径でDシェイプだったので印象比較が難しいのだが、シャープさとクイックさはシビックがやや強。重さのフィーリングは全般的にレヴォーグよりは重めでE-CONモードぐらいが丁度よい。びっくりしたのが直進安定性の高さ。元々FFは直進安定性は高いのだろうけど、郊外の片側2車線国道などでは「ビタっ」て感じの気持ちいい直進に感嘆することしきりである。

・足回りは、
ロール少なめでコーナーに吸い付いて回頭性が極めて高い。高グリップのプレミアムクラスのスポーツタイヤのおかげだけではあるまい。と思ったらやっぱり「アジャイル・ハンドリング・アシスト」なるメカニズムが備わっていて、曲がっている時に前輪のイン側だけに軽くブレーキをかけて旋回力を高めているそう。スバル車にもAWDでの左右トルク配分で似た効果を生み出す機構があったが、まさか内側タイヤにブレーキとはね・・・ゴイスー!
あと、ガソリンモデルに比べ、重心が10mm下がっているとのこと。重量物となるハイブリッド用のバッテリーを後部座席の下に置いていることが理由らしいが、たとえわずかであっても重心が下がるとコーナー旋回時の特に左右の挙動にかなり強めにプラスの影響が出る(ロール量の低減、テールハッピーのリスク低減など)から単純にこれは大歓迎・・・なのだが、ガソリン車に試乗していないため、恩恵を実感できていないのは残念である。

・サスペンションは固めだがダンパーセッティングが絶妙で底付き感がまったくない。レヴォーグのVM4のアプライドB型はA型より柔らかくセッティングされ乗り心地が改善されていたが、トレードオフとして大きめのギャップではたまに底付きを起こしていたのでシビックの締まった足回りと段差アタックのいなし方の両立に超感激している。通常の速度域ではFFなのにアンダーステアっぽさが全く感じられないのにも隔世の感有り。モーターの強烈なトルクと相まってワインディングドライブが楽しくてしょうがない。そしてここが大切なのだが、実際に高い速度で走って楽しいのじゃなく、決して速度が高くなくてもスポーツ走行の満足感が得られる演出が随所に盛り込まれているところが正直すごいと思っている。

・E-CONやNORMALモードだとこれ以上ないほど静かな室内空間なのに、それがSPORTSモードに切り替えた途端に一転する。アクセルの踏み込みに応じて、ホンダ・ミュージックと呼ばれる少し甲高いエンジンの唸り音がスピーカー(!)から聞こえてくる。そう、ハイブリッドだからエンジンが唸るのではなく実際にはモーターが仕事をしているので、これは演出に過ぎない。しかし、これがたまらないのだ、車を操る楽しさ、駆け抜ける幸せ、を実感できるのだ。締まった足回りも、エンジンの咆哮も、クイックなハンドリングも、そのすべてが素晴らしい。
音楽さえOFFにすれば、元々ロードノイズと風切音が極小に抑えられているので、雑味のないエンジンの咆哮を好きなだけ堪能できる・・・日常の速度域でこんな体験・体感のできる車、ほかに無いんじゃないかと思う。
そして眼の前にある二眼メーターの左側はハイブリッドなのでパワーメーターになっているが、デザインがまんまタコメーター。アクセルベタ踏みで「くおぉーん」というエンジンの咆哮とともに鋭く針が右へ振り切れる、振り切ったと思った刹那、左に2目盛り戻ったかと思うと、また「くおぉーーん」と針が右へ飛ぶ。要はマニュアル車のようなシフトアップが忠実に(むしろ、エンジン車で通常レッドゾーンにぶち込むことなどまず無いことを考えると現実よりも演出過多に、よりドラマチックに)再現されているのだ。これは萌える!気分が高揚する!!
普通に考えて、通常のマニュアル車だと、2速をレッドまで引っ張ると100km/hとか110km/hとかに達してしまうわけだから、峠をかるく飛ばす程度で走ったら2速とか3速の低いギアを使っても3~4千回転あたりが関の山、これじゃ全然気持ち良くない。長めのストレートだって5000回転なんてそう簡単に回せないと思う。
そう考えるとCIVIC e-hevの遅めのスピードでもそれなりのスポーツ走行感を味わえることがとても貴重で得難いものに感じられるのだ。
個人的に「雰囲気番長」の称号を与えたいと思う。
もし、HONDAからシビックのキャッチコピーを頼まれたなら、
「 君もアイルトン・セナのようになりたくはないか 」
にしたいと思ってる(笑)

・ラゲッジは単純に「
広い」(リア倒さず404l)。車のスポーティな性格を考えれば「超広い」と言って差し支えないレベルかと。というのも「空力」と「荷室」は常にトレードオフの関係にあると、昔、車選びの何かの本で読んだような気がするから。レヴォーグ(リア倒さず522l)にはもちろん劣るが、1台ですべてを賄うには一定以上の容積のカーゴルームが必須だったのだが、ステーションワゴンの約8割も確保できるのであれば、結果、大満足なボリュームである。ハッチバック・クーペ、ファストバックなので、セダンに比べればとても大きいし使い勝手も格段に良い。加えて分割可倒できるリアシートを前に倒せば広大なラゲッジスペースとなる。どのぐらい広いかというと、「無理すれば大人が車中泊できそうなほど」である。ただし、実際にはしようとは思わないが(笑)
なお、e-hevはアンダーラゲッジの容量がガソリンモデルに比べ大分少ないのだが、ラゲッジルームには静音のためゴム入りのラゲッジマットを敷き詰めるので、アンダーラゲッジはまったく利用しないため関係ない(マイナス要素にならない)。

・純正で値段の高いタイヤを(ミシュラン、パイロットスポーツ4)履いてるのは地味にポイント高い。車種別専用開発品らしいので店頭売り品とはモノが微妙に違うらしいが、何せ格安店で買ってもこのサイズだと1本3万円ぐらいする高グリップのスポーツタイヤである。また、純スポーツカーでもないのに235/40/ZR18と一昔前には考えられないサイズである。ちなみに同じシビックのガソリンモデルは235/40/R18でサイズこそ同じだがe-hevのような「ZR」規格のタイヤが履かされていない、そのあたりが北米のスポーツグレード「Si」相当の国内グレードがe-hevであるとtoskaniniが思う所以でもある。そして、純正ホイールって昔はカッコ悪いのが当たり前で、だからみんな納車になってすぐ、インチアップを兼ねて好みのホイールセットをローンを組んで買うのが当たり前だったのが懐かしい。このFLシビックの純正ホイールはホントに格好いいと思う。特にEXとe-hevはベルリナブラックの切削光輝でファイブスター意匠を大いに引き立てている。変える必要ない、というかサーキットのため軽量化したい人以外はお金を出してまで変える人なんていないのではと思う。そのぐらい格好いいホイールである。

・良くない点も出てきた。BOSEプレミアムサウンドシステムの音が期待したほど良くなかったこと。ただ、音楽鑑賞は嗜好そのものなのでBOSEの音作りが自分の好みに合わないことまでは許容できる。だが、たとえ気に入らなくても、イコライザーやフェーダー、タイムアライメントの各種調整ができる余地さえあれば、いくらでも自分好みに調整する余地はあったのに、音質調整がほとんどできないのだ。今どき、「高音、中音、低音」の3区分しか調整できないなんてお前は70年代のラジカセか!! 16バンドイコライザー程度はマストだろ!!! BOSEに言いたい、音作りに自信を持つのはいいけれど、ユーザーの調整の楽しみを取り上げるな、と声を大にして言いたい。近日中に何らかの対策を打ちたいと思う。

・最小回転半径が
5.7mとかなり大きい。実感できなくても一応欠点は欠点である。レヴォーグが5.4mなので、「たった30cmの違いでしょ!」と思っていたが実際には・・・。日常的に特に小回りがきかない、と思うことはないのだが、切り返しが増えた、・・・かもしれない場面も確かにある。はっきり言い切れずまどろっこしいが、特定の場面で確実に取り回しは悪化したことは感じれるのだが、その影響が微妙・・・みたいな感じなのだ。
ただ、娘のダイハツ タフトと比べると取り回しは激悪、って言うか軽と比較するなよって感じである、当たり前だが。

・良くない点2つ目。たまたま、音楽の無音部分のとき、きれいな舗装道路を、EVモードで、と条件が重なって超静かに走っているときに軽くブレーキを踏んだら、小さく「カチ」っとスイッチが入る音がしたのだ。調べるとブレーキを踏むと必ず音がするので、ブレーキ踏力の一定以上の閾値を超えたときに何かセンサースイッチが入る仕様になっている模様。幸いなことに、音楽を常に流しているため、ほとんど気にならない。その意味では欠点にカウントする必要はないかもしれない。でも、これって気になる人には気になるだろうな、ってことで一応挙げておく。

・なお、ネットで、「リアのウィンカーランプが豆球であること」を挙げている
他のオーナーの方々も多いが、個人的にはあまり気にならない点である。特に雨の日の夜間ドライブなどで、全般的に視界がギラつく中、前走車のバックランプ(特にリヤフォグうざっ!)やLED系の光が目に刺さるような想いをすることもたまにあるので、後続車のためにはLEDよりは刺激が少なくて好ましいのかなとも思える。後続車への情報伝達の重要度を考えると、ストップランプの赤は絶対に見逃してほしくないからLEDで目に刺さるリスクもなんとか勘弁してほしい・・・、でもウィンカーはそれよりシビアグレードが一段低いわけで・・・、ま、そんなイメージを勝手に持っている。
てゆうか、そもそもシビックの内外照明類はほぼ標準でのLED化が進んでいる中、このリアウィンカーなど限られたモノだけが豆球なのはおそらくちゃんとした意図や目的があってのはずなので(今やLEDの単価は大きく下がったためコストが理由ではないはず)とりあえずそのままにしておきたい。でも一番は、運転している自分からはそもそも見えないので(笑)特にいいかな。

・最後に、ウィークポイントの極みである「値段が高い」ということについて。本体が2023年7月に値上げとなり約400万円(3,980,900円)となっている。標準でほぼすべての機能はついている(ADASは当然、インテリジェントライトやフォグランプ、ナビやプレミアムオーディオ、アンビエントライト、シャープ製のプラズマクラスター空気清浄機、はてはETC車載器までもが標準装備!)な
ので必要なのはフロアマットだけ。あとは好みでエアロパーツを付けるかどうか。そう考えると個人的には「400万円」はギリで納得プライスだと思うが、打ち出し方・見せ方として、同カテゴリー競合他車との比較でおおいに不利ではないか。
というのも例えば日産のオーラニスモの車両価格は、2,981,000円でちょうどシビックのe-hevより100万円安い。「おっ、お手頃価格じゃん? ま車格も違うし相応でしょ」と思わせといて、実は、プロパイロット2.0やナビやオーディオやETCやドアミラーウィンカーやトノカバーやLED室内灯などなどが全部オプション扱いで、試しにシビックの標準仕様と極力同じになるようにとそれらを付けてみたら公式HPのセルフ見積で3,628,319円(諸経費を除く)になってしまったのだ。ビックリである。はじめから全部載せのパフェとお好きなトッピングができるプレーンなパフェとの違いみたいなもの。どちらが良い悪いじゃなくて、販売・営業戦略の違いってこと。
あと、言っておきたいのがシビックのボディカラー。黒以外を選ぶと有料の特別塗装色になってしまうのってどういうこと?本来「ほとんどが無料色で特別な色だけが有料となります」であるべきなのにシビックの場合「基本どの色を選んでも特別色料金をいただきます、ただし、黒を選んだ場合だけはいただきません」ってことなら大多数の人がほぼ強制的に車両代以外の出費を強要されるのでいっそ特別塗装色代も標準化して、黒の方を「特別無料色」にしたほうが消費者のための総額表示推進という時代の流れに沿うんじゃないかと思う!だってこれのせいで車両代400万円にほとんどの人が収まらなくなってるわけだから。実際に。まさかそれがホンダの狙いか? いわゆる安値の王道値付けスタイル「1,980円」にしようと?「3,980,900円」という表記で?まさかそんな・・・。また、スポイラーなどを噛ませるのが好きな人はオプションの無限ブランドの製品がTRDやNISMO、STIなどと比べても少々高いように思える・・・。
車に限らず物を購入するときには、購入コストと得られる所有・効用の満足感を秤にかけて、買うに値するか否かを慎重に判断することが大切、である。tskの場合は天秤がぐらぐらと左右に揺れながらも最終的には、「払う金額に見合う価値をシビックのe-hevの中に見出して」購入するに至ったのである。

・ちなみに、シビックのガソリン車とe-hevとで悩んでいる人へ。EXとの価格差は約40万円だが、e-hevは環境性能割の税金が不要なので、乗り出しの価格差は実質約28万円。28万円の価格差なら、モーターの圧倒的加速感、静粛性、卓越した燃費、レギュラー仕様になることなど、e-hevを選ばない選択肢がないのでは、と個人的には思ってるので、参考になれば。

いろいろ述べたがスポーツ性と優れた経済性を両立したグッドルッキンな一台。
買って大満足。毎日の運転が楽しくて楽しくてしょうがない。
大切に乗っていきたいと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿