新たに、バーバリーのステンカラーコートを購入しました!
(以上追記終わり)
最近のお気に入りのブランドは「BURBERRY(バーバリー)」である。
(ブリーフケース内のバッグインバッグとして使用)
■札入れ
(小銭入れがついていないのでサブ財布として使用、カードも収納)
■ハンカチーフ5枚
(手前の緑系2枚はスーツのポケットチーフ用、左奥の3枚は普段使い用)
■コート
(一番人気の純ベージュではなく、わずかにライトモスグリーンがかったベージュ。裏は黄系のヘイマーケットチェック柄で、同柄の取り外しできるライナー付き。サイズは悩んだ末38に。胴回りが少しゆるいが、着丈と袖丈が丁度良い。)
実は、若い頃はバーバリーはあまり好きではなかった。「オッサン向き」とか思ってたし、なにより値段が高かった。ま、今でもマフラーに4万数千円、トレンチコートに20数万円とか出さないと公式オンラインショップで買えないぐらいお高いのだが(2018.8月時点)。
しかし、自分がいざオッサンになってみると、あのバーバリー独特のチェック模様が、伝統的で保守的で時代を経ても変わらない価値と、ハイブランド特有の高級感や華やかさの両方を上手くバランスさせているように感じられてきたのである。(最近イギリス本国でもバーバリーのブランド価値が復活してきていることも多少心理的に影響している)
2015年までは日本の会社がライセンス生産する日本専用の「バーバリー ブラックレーベル」と「バーバリー ブルーレーベル」があったのだがライセンス契約が終了してしまったため、現在、国内で入手できるバーバリーは、英国バーバリー社製のみとなる。もっとも、ブラック、ブルーレーベルとも、当時から、本家の製品に比べ価格帯がかなり安く、バーバリーとは別物として扱われることも多かった。
その後、英国バーバリーの作る製品は以下の3ラインに集約された。
BURBERRY PRORSUM(プローサム):
コレクション(パリコレとかで発表された特別)ライン
BURBERRY LONDON(ロンドン):
クラシック(定番、基本)ライン
BURBERRY BRIT(ブリット):
カジュアル(廉価版)ライン
さらに、2016年にはこの3ラインもすべて「BURBERRY」に統合されて、コレクションラインは「RUNWEY(ランウェイ)」の名称で売られている。
この記事では、この旧ロンドンと旧プローサムに着目してみたい。
・・・しかし、ハイブランドで高級で値段もお高い(ハンカチ1枚5千円)「BURBERRY LONDON」のさらに上の高級ラインがあったとは・・・
はい、皆さんおなじみの「BURBERRY LONDON」。
ちなみに2000年にロゴ変更があり、それ以前は小文字の「Burberrys」表記なので、製品が作られた年代が2000年より前か後かが簡単に判別できる。
そして紋章が上のように簡略化されることも結構多いのが「LONDON」の特徴。
そして、ちなみにこれが旧ロゴ(個人的に20世紀モノと呼んでいる(笑))。小文字で「s」付きなので、年配の紳士だと今でも昔風に「バーバリーズ」とおっしゃる方もいるのはこのロゴがあったためで決して間違いではない。
一方、こっちが高級ライン、いわゆるパリコレ等のショー出品がベースになる製品のロゴと紋章。
「 BURBERRY PRORSUM(バーバリー プローサム)」
騎士の抱えるランス(槍)にたなびく旗の部分にバーバリーの頭文字の「B」と「PRORSUM」の表記が妥協なく入っている。しかし!「そうか、これがプローサムの紋章か・・・」と思うのはまだ早い!
実はこの紋章自体が作られ使用されているのはかなり古く、1901年からで、一方、プローサムの歴史は比較的浅くラインの立ち上げはロベルト・メニケッティをブランドのクリエイティブデザイナーとして迎えた1999年から。
・・・ということは、この紋章はプローサム「だけ」の紋章ではないということ。この紋章が付いているからといってすべてが「プローサム」ラインの製品であるとは限らないのである。
時々、この紋章が付いている古いバーバリー製品をプローサムで高級品云々と説明しているオークションの出品者がいるが、それは明らかな誤り。
ちなみにtoskaniniの持っている札入れの紋章をカメラで接写してみると・・・
あっ! 初めて気付いたけど・・・プローサムって書いてあるし!(笑)・・・ま、ありふれた製品なので当然プローサムではない。
しかし、肉眼ではほぼ見えないマイクロ文字で型押しするとか、どんだけ意地になってんだよバーバリー!
この紋章、「ホースマーク」と呼ぶ人と「ナイトマーク」と呼ぶ人の両方いるのだが、toskaniniは「どっちも正解!」の立場である。なぜなら、「馬に乗った騎士」の絵だから、そこは全然拘るところではないと個人的に思う。呼びやすい方で。
そして、やはり、バーバリーコレクターを目指すなら、ぜひ知っておきたいのが「プローサム」と「ロンドン」の見分け方だが、私的にたどり着いた結論は、
■プローサム
・そもそも希少。普段使い向けのデザインではないパーティ等の非日常用。セレブターゲット。コレクションラインなのでかなりデザインと素材に凝っている。
・毎年、新作発表されるので、同じデザインの物はその年にしか買えない。
・タグの色と素材は製品毎に様々。
・ロゴは「BURBERRYのみ」、「BURBERRYの後にPRORSUM」、「BURBERRYの後にESTABLISHED 1856」、「紋章の下にBURBERRY ESTABLISHED 1856」の4パターン(を確認済)
・タグに紋章付きの場合は簡略化されず必ず旗に文字有。
・プローサムは1999新設なので、旧ロゴ「Burberry's」版プローサムはまず存在しない。
■ロンドン
・見慣れた高級品バーバリー(笑)。ある程度出回っている定番のデザイン・品。
・廃盤にならないかぎり、毎年(いつでも)買える。
・ロゴの後に、ラインの名称が表記される。(「BURBERRY LONDON」のように)
・簡略化された紋章が使用されることも多い。
・簡略化されずに紋章が使用されることも、また多い。
と、ここが判別点!と明確に見分ける印こそないが、デザインや素材をみればまあ間違えることはないだろうというぐらいにコンセプトとデザインが異なる、というのが考察結果である。
・・・大分テキトーだが。普通に簡単。
そして、「道具は使ってナンボ」「しまっておいたら道具さんかわいそう」的思考を持つtoskaniniとしては、積極的にプローサムを求めようとは思わない。むしろ、ロンドンを使い倒したい、革部分に経年変化の味を出したい、と思ってしまうのだ。
プローサムがときに奇抜、大胆なデザインであり普段使いに向かないということもある。
逆に、他人が持っていない物が欲しい人にはプローサムは超オススメとなる。
今までに実物を持っている人を見たことがない。
多分、かなりレア。他人とカブる可能性はほぼゼロに等しい。その理由は、生産時期が限られる絶対数の希少性と、大胆なデザインゆえに用途が限られ消費者にあまり選ばれない希少性の2つの理由があるのだろう。
だが、バーバリーの長い歴史の中でわずか15~16年間だけ制作された「プローサム」のタグ付き製品はコレクションアイテムとして今後高値で取引されるかもしれない。
話は変わるが、ネットショップで購入すると、バーバリーロンドンのハンカチは1枚が4~5千円もするのだが、
手持ちのこのハンカチ、グリーン系のチェック地に銀色の糸で大きな紋章の刺繍が一つ入って、それ以外に透かし織りもいくつもの入っており、かなり手が込んでいる。(左上の黒っぽい部分はシミではなく透かし織りのホースマークである!)
ただのプリント柄のものもあれば、凝った刺繍入りのものもある。なぜか値段が一緒だったりするので、当然に刺繍入りが断然おすすめ。
現在の公式オンラインショップにはハンカチのラインナップはないのが残念である。
最後にバーバリーのチェック柄の謎について
1 ノバチェック
(別名:バーバリークラシック・チェック)
(別名:ヘイマーケット・チェック)
最も有名な現行バーバリーのブランドアイコン。ベージュ地に黒の3×3の交差を囲む赤の枠、ホースマークの有・無のバージョンがある。「クラシック」って言うぐらいなので、いわゆる定番柄である。)
2 ハウス・チェック
(クラシックチェックを幅広に、コントラストを強く)
3 メガ・チェック
(ハウスチェックを幅広・大柄に、カジュアル向け。「メガ」って言うぐらいなので大柄である。)
4 スモークド・チェック
(メンズ向けや落ち着いたシックなデザイン向け。「スモークド」って言うぐらいなので灰系、モノトーン系である。)
他にも、グレー・チェック、ビート・チェック、バーバリー・ドットなどがある。
5 たまに斜め柄(数は多くない、レア!)も見かけるがその場合の名称は不明!
また、同じヘイマーケット・チェック(バーバリークラシック・チェック)でも製造された時期により、地がグリーン系のモノや、ベージュより黄色味の強い地色にチェックが細かくて黒線が通常より濃いモノ(公式オンラインショップによるとヴィンテージ・チェックと呼ぶらしい)があったりするので、アンティークやヴィンテージを探す楽しみがある。
もちろん、探すだけでなくコレクションする楽しみも。
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