新たに、作動してるとこ動画アップしました。
(以上追記終わり)
今回の物欲の旅は、グラフィックイコライザー、通称「グライコ」編。
(正しくは、スペクトラムアナライザー通称「スペアナ」付きのグライコである・・・)
金に糸目を付けない高級パーツを贅沢に組み込んだバブル期のオーディオ機器にハマった者が誰しも思う疑問。それは・・・
「あの派手なスペアナ付きグライコ達が、今、まったく売っていないのはなぜだ?」
アンプは最新の機器が新品で買える。
CDプレーヤーも、スピーカーも同様。
メーカーが日々改良を重ねた最新の機器が電気屋でネットで普通に買えるのだ。
中古品と新品のどちらを買うのか、消費者が自由に選択できる。
唯一スペアナ機能だけが違う。
・・・新品が売っていないのだ。
ONKYOもTEACもPIONEERもDENONもSONYもtechnicsもVictorも、もうどこも作っていない。
ちなみにスペアナ機能のないグライコならいくらでも新品が売っているが、tskはとにかくスペアナ機能が欲しいのだ!
シンプルな見た目が消費者に好まれるようになってきた、とか・・・
音質を調整する機器を途中に介すると音が劣化すると考える人が増えた、とか
オーディオ機器の価値が「音質」のみで語られるようになった、とか
あのレベルメータ表示、音質に関係ないやん、とか
・・・etc いろんな説があるが真相は不明。
ただ、あの頃のようなスペアナ付きグライコが新品で買えないことだけは事実。
とまあ、そんな背景の中、今回入手した1台目は、(えっ1台目ってことは・・・)
ONKYO「EQ-205」
これはミニコンポIntec205シリーズのオプションで1997年の発売時定価は21,000円。
ヤフオクで探したのだが、相場の高さにビックリ。
結局、複数の人と競いあって定価の4割ぐらいで落札。十何年も前の中古品のくせに異常な高値・・・
オークションは需要と供給のメカニズムが生々しく作用するから、単純にそれだけ欲しがる人が多いということか。
幅205mmのONKYOのCR-D2の上にほぼジャストサイズで鎮座中。
もっとも、現代のアンプはイコライザー端子を装備していないので、音を周波数帯別に調整する「グライコ」機能は一切使えず、アンプのAudio Out端子につなぐことで音に合わせてセグメントが上下にぴこぴこ動く「スペアナ」機能のみ使用可・・・
もう完全に見た目だけ(笑)・・・である。
だが、この見た目が重要。
超楽しい。
ちなみに、Youtubeで「グライコ」検索すると、往年のグライコ機器愛好家のビデオがかなりヒットし、簡単に「グライコ萌え」状態になれるのでお試しあれ。
何事にも無駄で、派手で、金を掛けて、浮き立つような高揚感だけ溢れていたあの時代の感じがよく出てる。
そして、もう一台入手したのは、KENWOOD「GE-77E」
これはKENWOODのミニコンポ「Roxy G7」のグライコ部分で当時単品売りしていない機器。RoxyのGシリーズなので多分1989~90年製で正真正銘のバブルアイテム。
今回、偶然に地元のハードオフで入手。
値段はCDプレーヤー、チューナー、グライコの3点セット(ジャンク扱い)でなんと、衝撃の378円(税込)というスーパーの惣菜みたいな価格。
店員さん曰く「アンプ欠品なんでお安くなってます。でもたぶん動かないと思いますよ~それでもいいですか?(なぜか笑顔!)」
買って帰って早速チェックしたら、CDはピックアップが死んでいてディスク認識せず。チューナーは完動。グライコは完動(感動!!!)
グライコはメカ的に可動パーツがないので、電源さえ入れば機能不全はないだろうと考えての購入だったが読みどおりだったみたい。
しかし、このグライコが400円しないとは驚きである。
これがあるからジャンク買いは止められない。
(ただし、ピクリとも動かない本物のジャンク品を買ってしまったこともかなりあるので、今回はたまたま成功例ということで・・・)
「グライコと言えばKENWOOD」とまで言われた人気アイテムである。
ヤフオクでも完動品は通常数千円~の高額で取引されている。
当時はオーディオ機器、特にミニコンポはブラック一色しか選択肢がなかったが、ホワイトのFL管(LEDなどはまだない!)で必要以上に細かい左右独立の周波数セグメント表示。
音がどうこうではなく、見た目に迫力がある。
メインのシステムにもループ回路の専用イコライザー端子はないので普通にライン接続してみた。
(CD → グライコ → アンプ →スピーカー)
きちんとグライコとして作動するので、高域を気持ち持ち上げ解像感をアップさせて聴いているが、音質をきめ細かく微調整できることの幸せをかみしめている今日この頃。
もちろん美麗なスペアナ表示も超素敵!
もう俺的グライコ萌え状態。
ただ、唯一、幅だけが・・・
標準的なオーディオ機器の幅は昔も今も約430mm。
バブル期のミニコンポはどのメーカーも幅360mm。
一方、現行のミニコンポは各社まちまちのサイズなのだが幅は、205mm、215mm、250mm、275mm、290mmあたりが多い。
・・・なので、標準サイズの機器よりは小さく、ミニコンポよりは大きいため、現代のオーディオセットに組み込むことがデザイン上とても難しい。
だからと言って、今更、音質的にもいまいちで、可動部品が多く完動品がほとんど出回っていないバブル期のミニコンポのアンプなど欲しくないし・・・
メーカーさん、グライコは作らなくていいから、360mmのアンプとCDプレーヤーを発売してくれ、頼む。
高くてもこのGE-77Eを動かすためだけに絶対買うから・・・
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