2020年9月26日

No.75 国産鉱物13 山形県で紫水晶・メノウを採集

地元福島県、隣の宮城県ときたら、同じ南東北の山形県でも鉱物採集をしたくなるのが人情というもの。(???)

シルバーウィークの連休に山形県南部へ鉱物採集に行ってみた。

晶洞らしき穴の空いた転石に紫の筋が見えたのでハンマーで割ったら、望外の紫水晶が・・・色薄めだが透明度良し、頭付き良し、柱の長さ良しのアメシスト美晶と呼んで差し支えないランクのクラスターを得た。

こちらはもう一つ得られたクラスターだが、頭がいくつも欠けてしまっている。残念。うっすら淡い藤色のアメシスト標本である。

これは、結晶の成長する隙間が足りなかったのか綺麗な形に育たなかったようである。

これは各結晶の柱面、錐面とも成長が今ひとつだし透明度も照りも弱いが、藤色の紫水晶の石と考えれば十分鑑賞可能である。
一応、ぎりぎりアメシスト、と呼べるレベルの採集標本である。


この石がクラスターの入っていた母岩。紫の粒が表面に見えるのと、明らかに何か入ってそうな怪しい(笑)穴ぼこである。

写真映りが悪いが、今回の成果のうちお気に入りの一つ。サイズが手頃で、川擦れしてて、平べったく座りが良い。何より透明な頭付き美晶がけっこうな数付いているのだ。

ジャスパーの色の競演。赤、黄にうっすら半透明のカルセドニーが覆っている。ある意味メノウらしいメノウ。この川で最も多いのがこの不透明タイプのメノウではないかと。

赤いジャスパーが長石(?だと思う)に混じっているのだと思われ。

いずれも川擦れの進んだメノウ。上は半透明でカルセド、かすかにアゲートか。下は完全に不透明な混色ジャスパー。

典型的なチャート。重いので川に残してきました(笑)

この川は田園地帯の真ん中を流れている農業用水路も兼ねた川である。周囲の田は見たところ、ほ場整備された第1種優良農地らしき美田、だからだろう、大雨や台風時に氾濫しないよう両岸がガッチリとコンクリートで固められている(一部は三面張り)。

コンクリ側壁の川って安易に河原に飛び降りると側壁が登れずに戻れなくなってしまう。(過去に何度も痛い目に合っている ^^;)
側壁がどの箇所も1.5~1.8mぐらいはありそうなので今回は無理はしないこととした。

土手になっていて石が集積している河原を探しながら川沿いに車を走らせた結果、大分下流まで行かないと石拾いできなかった。
ので、今回の標本は割り物を除けばすべて川擦れの進んだ石ばかりなのである。

次の機会があれば林道に入って上流域を辿れるだけ辿ろうと思う。

 国産鉱物8(宮城県産の沸石・紫水晶を採集)
 国産鉱物7(宮城県産の紫水晶・メノウを採集)
 国産鉱物6(宮城県産の紫水晶・メノウを採集)
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 国産鉱物4(宮城県産の紫水晶・メノウを採集)
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