2024年7月20日

No.104 2024年的 PCオーディオのすすめ

(追記 2024.10.7)
今回、音源再生機としてメルカリで買ったPanasonicのノートパソコン Let's Note CF-SZ6。「9,900円」って相場より安く買えたわ~ \(^o^)/って喜んだのも束の間・・・その理由が判明した。
メモリが4GBだったからなのだ。そろそろ増設しようかな、とか思ってググってみたら、なんと、工場出荷時のオンボード限りで増設不可の仕様だった(泣)。発売当時の2017年ならまだしも令和のこの時代を「たった4GB」で乗り切れと・・・?
ただただリサーチ不足を猛省しています。
(以上 追記終わり)

「金もなく、一人暮らしの狭いアパート、就職して最初のボーナスで分割で買ったのはSONYのミニコンポ リバティのV725だったなぁ。レベッカがCMに出てたなぁ。PIONEERのプライベートのCMは明菜でさぁ。・・・富田靖子はどこのCMだっけ?」とか思い出してたら、最近って落ち着いて音楽聴いてないよなって気付いた。

で、ふと「楽しいけどどうしようもなく不毛な」オーディオいじりをリビングでやってみたいと思ったのだ。
思いついたようにリビングを模様替えできるのも一人暮らしの特権でもある。
コンセプトは割とすぐ決まった。

「音源は、CDじゃなくデジタルデータで管理する時代でしょ!」
「だから、狙うはPCオーディオ!!」
「でも、あんまりお金は掛けたくないんだよね」
「音にも妥協はしたくはない(キリッ)」

いいのか?
世の中のオーディオマニアの鉄の掟とセオリーは「いい音にはお金が掛かる(涙)」じゃなかったのか?

さて、まずは今回構築したPCオーディオの概要を。
■以下のシステムの総コストは 総額91,466円である
 (そのうち、今回新たに購入した分は28,308円でほかは手持ちの機器)
10万円かからずに構築したシステムとは? その音や如何に?
機序と解説は記事の最後で。

●コア・オーディオシステム
Victor ウッドコーンコンポ EX-HR55(2019年発売モデル) ー中古 60,000円
システムの中核はこの機体。HR99と並び熟成の進んだシリーズ最後期のハイレゾ対応機種、かつ最高峰かつ最終発売モデル、数年前に新古品クラスの良い物を中古で見つけて買っておいたもの。
専用のスピーカースタンド付きでこの値段は掘り出し物だった。

これは運が良かった。現在では生産終了の絶版・希少モデル扱いでかなり高値で取引されいくら欲しくても普通には手に入らないはず。ヤフオク、メルカリでもめったに出品されない。
アンプ部もなかなか(「DEUS回路」や「K2テクノロジー」など)だが、何より、ウッドコーンで出来たフルレンジスピーカーはVictor渾身の技術だけあって素晴らしい音色である。
チェリー無垢材のキャビネット、磁気ユニットへのウッドブロック装着、チェリー響棒などの贅沢仕様。

●グラフィック・イコライザー(スペアナ運用のみで音質に関係ないけど)
Kenwood GE-77E ー中古 378円(!!!)
アンプのラインOUTから音声出力をGE-77EのラインINへ出力するだけとし、ループバックさせないのでイコライジング不可、音質への悪さ(劣化)は一切しない。
ピコピコとスペアナが動くだけだが、それ自体が目的(ビジュアライゼーション)なので何ら問題はない。
地元ハードオフでKENWOODのミニコンポ ROXYシリーズがアンプ欠品だからとCDプレイヤー、チューナーとこのイコライザー3点セットジャンク扱いで378円(350円+消費税8%)で投げ売りされていたもの。
イコライザーが完動品だなんてマジ感動した!
あのバブルの頃のミニコンポやカーオーディオに定番だったド派手ビジュアライザー、まじでカッコよすぎる。真っ白な表示はLEDじゃないからね、FL管って言って蛍光管の一種で・す・か・ら。渋すぎるぜ!
378円の奇跡! 買って10年ぐらい経つが未だ壊れず安定稼働中なのも嬉しい。
オーディオの神様(toskaniniは「オーディン」と勝手に呼んでいるが斬鉄剣は使えないらしい。北欧神話の方は「Odin」でこちらは「Audion」なのでくれぐれも間違えないようお願いしたい)が降臨したのは我が人生でこのときが最初で多分最後、と思う。
オーディンで思い出したが、「グングニル」という技があるが、イデオンに出てくる「ガンガルブ」と「ザンザルブ」と実は3兄弟だって知ってた?(嘘です)

●音源再生機
Panasonic ノートパソコン Let's Note CF-SZ6 ー中古 9,900円
音楽再生だけに使う専用パソが必要かなぁ、とか思ってつい先日メルカリにて購入。譲れない条件の最優先は「予算1万円未満」。次の条件が「ストレージがSSD」1万円未満だとHDDのモデルも多いが、うるさいし何より寿命が短いのでSSDの一択だった。


なんとか見つけたのが、この「Let's Note CF-SZ6」
OSはWindows 11 Professionalで、CPUが第7世代Core I5 7300U 2.6Ghz、メモリは4GBで、ストレージはSSDの128GB。
1万円ではこのスペックが限界だったけど、ちょっとストレージがちっさいなぁ。でもこれは後で交換もできるし。
液晶が12.1型(16:10のWUXGA (1920×1200ドット)のノングレア。
そして、これが重要、重さたったの「930g」

買ってから激安の秘密が分かった。
通常CF-SZ6の相場は個人オークションで12,000円から20,000円、中古パソコン店で25,000円程度。
なのに、なんでこんな安いんだろう、傷だらけでも無いのに。むしろ液晶のドット欠けも無いし、キーボードのテカリもほとんどない美品クラスでは?、とか不思議に思ってた。
実は、液晶画面の枠外についているウレタンゴムのストッパーが加水分解を起こしていてパソコンを開くたび、粘るようにくっ付くのだ。
ので、銀色のアクリル絵の具でウレタンゴムを塗って、表面のベタベタを塗布で完全カバー外気遮断したのでこれ以上加水分解は進行しないはず、リペア完了。パソコンを開くのにストレスがなくなった。

●音楽ライブラリー管理&再生用ソフトウェア
MusicBee  ーフリーウェア
i-Tunes、Windows MediaPlayerなどの手軽な再生ソフトから、定番のTuneBrowser、VLC、Winamp、AIMPなどや高音質で定評のあるJPLAYやFrieve Music、foobar2000などまでいろいろ検討したが、「軽さ」「音質」「導入の敷居の低さ」(あと「できれば無料」)の3点プラスαのバランスが最も取れていると判断した「MusicBee」にした。
見た目や表示項目、表示スタイルを柔軟にカスタマイズできるのはありがたいのだが直感的インターフェイスとは言い難く・・・カスタマイズに苦労中(汗)、である。


●音場補正(イコライザー)ソフトウェア
FxSound  ーフリーウェア
スマホ界で伝説となっている「UBiO」のようなソフトがないかとずっと探していたところ(UBiOはかろうじて1台分購入し第5世代iPodTouchにインストールしてあるので、大切にしなければ・・・)、なんとWindows用には無料でこんな素晴らしいソフトが!!!


それがこのFxSoundである。ハイレゾ音源にも対応している。
効果のほどは、目からウロコ、涙腺から汗が必至なほど、激的に音が改善する。
私の感想ですよね的に書くと「解像感アップ」「低音域のキレ」「高音域の伸び」「音楽性が豊かになる」の効果が、難しい調整なしにプリセットされた設定を選ぶだけでかなりハッキリと感じられる。
イコライザー嫌いの人、というかトーン・コントロールを使わずアンプの設定は徹底して「ソース・ダイレクト」しか認めないという原音原理主義の方も、一度、このソフトを通して音楽を聴いてみるといい。
これはゴイスー、ジーマーで。
しかし、話変わるが、UBiO、また再販してくれないかなぁ。


●DDC(デジタル - デジタル - コンバーター)
Cubilux S/PDIF - 光オーディオ 変換アダプタ ー新品 2,490円

はじめは、流行りのUSB-DAC(デジタル - アナログ - コンバーター)を買って、EX-55のAUX(アナログのRCAライン入力)接続かな、とも思ったが、Victorの内蔵DACも評判悪くないしなぁ、伝送経路はなるべくデジタルの劣化なしがいいんじゃね。という方針に立ち帰り「DDC」の方になった次第。24bit/192kHz、24bit/96kHzのハイレゾ音声対応である。

●光オーディオ伝送ケーブル
iVANKY ハイレゾ対応光ファイバーケーブル 3m ー新品 1,118円
メーカーの商品説明概略
「日本産の切欠き加工光ファイバーを採用。規定されたインピーダンス・信号減衰量・伝播遅延などの電気特性の値を全て満たし、歪みのなく臨場感に溢れたデジタル音声を伝送。
24K金メッキ光角プラグを採用。光ファイバーケーブルを覆うように編み込みナイロンケーブルで保護。」
安い。この仕様でこの値段! 一昔前よりだいぶ安くなってる。

●オーディオ電源
オヤイデ オーディオ用電源タップ OCB-1STⅡ ー新品 14,800円

電源まで手を出したのは生まれて初めてである。これは、価格Comやアマゾンのレビューによると導入した人はほぼ誰でも効果を確認できているようなので今回、期待を込めて新規導入。
結果は・・・「効果があると思います!、どのように?・・・ですか? うーん、効果は有るんですが何と言ったら良いのか・・・」バカ耳なのかジジ耳なのか、拙い表現ながらあえて感想文的に続きを語ってみると、「ノイズが減ったからなのか、すっきり静音化みたいな。でも、ボリュームをいじってないのに少しだけエネルギーが増したような気も。パンチがねって感じ。」ボキャ貧ですいません。ハイ、意味わかんないですよね、喋んないほう良かったっすよね。
違いがあるってことは分かるがそれをどう伝えるのかがほんとムズい(泣)

●スピーカーケーブル
BERDEN 8470 2m×2本 ー新品 1,800円
ナカミチの金メッキバナナプラグ ×8個 ー新品 980円
スピーカーケーブルは、とにかく安くて音が良い庶民の味方、「ベルデン(米国)」か「カナレ(日本)」を買っとけって定石どおりの選択。・・・だったのだが、ベルデンには米国製造品と中国製造品があるらしく性能がかなり違うらしい。うちのは、だいぶ前に米国輸入販売してるとこから買ったので(多分)大丈夫。(と思う。ドキドキ)
効果は、エネルギー感マシで、くせのないストレートな音。
バナナプラグは自分で施工。ハンダ付けは面倒なのでしなかった。スピーカーを頻繁に入れ替えするわけではないが、ケーブルにはプラグ噛ませた方が何かと楽なので。「音質的にバナナプラグよりYラグの方が有利」とのネット記事を見たことがあるが金属の導電の理屈からしても、両者に差があるはずないっしょ!

●その他チューン
「購入」ではなく機器の各種設定や簡単にできる高音質化チューン達

1 Disable Peak Limiter in Windows Audio Engineの導入 ーフリーウェア
Windowsのピークリミッターとは次の機能のこと。

Windowsでは、音は内蔵のカーネルミキサーを通じて再生される
  ↓
カーネルミキサーは、-0.1dBFSを越えないよう音にリミッターをかける

「音割れを防ぐため」の仕様では?、と推察されているらしいが真偽のほどは不明である。実際、この機能があると再生音にどんな影響があるのかというのは、機能の解除設定がない以上誰も気付くことはできない(笑)。
しかし、この機能を無効化することは可能で、それがへんてこco.jpの川本優さんという方が作成したこの「Disable Peak Limiter in Windows Audio Engine」というフリーソフト(川本さん、ありがとうございます!)である。
効果が微妙すぎるのか私自身は正直違いがわかっていないが、適用させた効果を「変に寸詰まりなアタック、歪みのあるアタックの感じがなくなる」とか「シンバルやハイハットの音が生き返った!」とか実際にネットで報告されてる方がいるので分かる方にはきちんと分かるんだろうと思う。

2 ノートパソコンの静音化(ファンの無音化) ー無料
セッティングの最中に、なんか低い唸り音が聞こえるなぁ、とか思ったら目の前で操作しているノートパソコンのファンの音だった。単体で冷静に聴くとさほどの音量ではないものの、音楽を聴いているとき、一度気にしだすともう駄目である。
たとえどんなに低音量でも邪魔は邪魔以外の何物でもない。
「あぁ、予算1万円にこだわらずにファンレスのノートパソコンにしておけば良かった」とか一瞬思ったが、くよくよしても仕方ないので、ファンの回転を何とかコントロールする方法がないか調べてみた。すると、「Panasonic PC設定ユーティリティ」という独自ソフトでファンの制御ができるらしいので、設定してみた。toskaniniの買ったレッツノートにプリインストールされているソフトではバージョン違いだからだろうか、ファンの回転数を直接制御できる項目が見当たらなかったが、電源制御のプリセットのうち最も省電力のモードにしてファンの回転が最小頻度・最低回転速度となるよう設定した。
設定後は音楽再生時に余計なマルチタスク操作を行わない限り、ファンが回転することがなくなった。
大成功、やはり「静か」は正義である。

3 音源の生成時高ビットレート化(CDからのリッピングし直し(泣)) ー無料
「手持ちの音楽ファイルのクオリティをもっと高めたい!」といずれ欲が出るんだろうな、とか思いつつ、年齢的にジジ耳モードに入りつつあり、だんだん15,000Hzとかすら聞こえなくなるなら、もはやハイレゾとかにこだわるのって無意味では?、みたいな葛藤が普通にあったりする。
CDからのリッピング自体はさほどの手間ではないのだが、曲名やアーチスト名、アルバム名などのタグ情報を埋め込む作業が大変で、あれをまた一からやるのかと思うと・・・
リッピング時にネットからタグ情報を自動取得する方法もあるのだが、タグには実はこだわりがあって独自項目仕様としている関係で、「独自仕様を捨ててグローバルスタンダードに移行するか」については非常に悩ましい問題である。
日本のガラケーメーカーの設計者もおそらくこんな悩みに直面したんだろうね。

4 音源の再生時アップサンプリング(Victorの「K2」技術) ー無料
Victorのオーディオ機器に搭載された独自機能。これは、正直、効果はどうなんだろう、とか最初は懐疑的だったけど、「激的」とまではいかないものの「それなり」な高音質化は確かに感じられるかな。
手持ちで一番多いファイル形式はMP3の128kbpsとm4aの128kbpsなのだが、普通ここまでサイズを圧縮した(多分CD記録の1/10ぐらいかそれ以上)ファイルの音質ってハイレゾ音源に比べたらもはや「ゴミレベルの音質」なのだが、K2テクノロジーによってそれなりに高音域がつぶれずにけっこう良音再生できている。

これは地味にスゴイことで、実際にスペアナで確認できる。
K2のスイッチを入れないと、mp3の128kbpsだとスペアナの16,000Hzセグメントはアナライザーバーが動いてもわずか1~2目盛りとほぼ動かないが、入れると3~4目盛りぐらいまで動くようになり、補完の成果が耳だけじゃなく目でも確認できる。圧縮で失われた高音域の成分を合成して補完している証左だろう。かなり満足度が高い!!
人の可聴域は20,000Hzと言われているが、でもこれは種としての人間の生物学的限界値で、現実として大多数の人はずっと手前の15,000Hzぐらいから上の音は聴こえていないらしい。
1980年代にCDの規格を検討するときにはこうした知見に基づいて「20,000Hz」をCDの記録上限値にしたとのこと。
その後の研究で、20Hzより低い音や20,000Hzより高い音といった人の可聴域外の音が音楽リスニング聴感に与える影響の研究が進み、現在ではそうした「ハイパーソニック・エフェクト」が聴感上プラスに作用することが科学的に解明され、その後のハイレゾ音源やハイレゾ音響機器での可聴域外信号の拡張記録・再生の普及につながったいったという歴史がある。
そう考えたときに、toskaniniもハイレゾ音源に特徴的な「高解像度」「濃密感」「空気感」「生々しさ」は大好きなのだが、マストなのか?と聞かれれば、もうアップサンプリング程度で十分じゃん!、って感じである。勝手に「擬似ハイレゾ」とか呼んで自己満足に浸っている!!。だって誰もが少しづつ高音域なんていずれ分からなくなるオヤジ耳化とかジジ耳化が進んでるわけだし。(今もこの瞬間、耳の奥底の基底膜では有毛細胞の部分死滅が進行中・・・)
金と手間さえ惜しまなければどんどん高音質化ができる現在のオーディオ事情だが、toskanini的には、コスパとタイパを考えると、もうこんぐらいで十分だろ、いい加減勘弁してやれよ!って感じである。

5 WindowsのAudio設定を「WASAPI(排他モード)」に設定 ー無料
Windowsのオーディオは「共有モード」がデフォルト。
YouTube視聴中、複数タブで動画を同時に開いてしまい、ダブルで音が再生され重なって聴こえた経験をしたことのある人も多いだろう。また、音楽を再生中にシステムの警告音が聞こえたりするのもこの「共有モード」のおかげである。
これを「排他モード」に設定するのである。
「排他モード」とは、スピーカーなどのサウンドデバイスを1つのアプリが占有し、専用で出力させることで高音質になるメリットがある機能のこと。具体的には「複数の音信号を交通整理するミキサー回路をパスしてオーディオドライバーにダイレクト出力する」なので、アンプで余計なトーンコントロール回路を通さずにソースダイレクトで聞く、のにもちょっと似ている。
この設定の違いが聴感上分かるか、と言われれば、正直「うーん」というところだが、余計な回路を通さなくなる、という1点で精神衛生上とても良い。
少なくとも「共有モード」と比較して音質的に良くなることはあっても悪くなることはないのが確実なので、これも「設定する」の一択である。

6 余計なメモリ消費を抑え、音楽再生ソフトを高音質化 ー無料
パソコンで音楽を再生するとき、極力それ以外のソフトウェアが動かないよう注意するのは基本中の基本。
その上で、さらにWindowsが余計なメモリを消費しないように設定し、音楽再生ソフトに割り当てられるメモリに余裕が生まれるようにすることで、結果的に高音質化を狙おうとするもの。
そのため、コントロールパネルを開き、「サービス」項目のうち以下の項目を「無効」に変更した(プロパティ右クリック)。
下記項目は、いろいろ調べて自分のパソコン使用環境なら不要と判断したもの。もちろん、一人ひとり不要なサービスは異なる。

・AssignedAccessManager
・BitLocker Drive Encryption
・Connected User Experiences and Telemetry
・Diagnostic Execution Service
・Diagnostic Policy Service
・Diagnostic Service Host
・Diagnostic System Host
・Print Spooler
・Remote Desktop Configuration
・Remote Desktop Services
・Remote Desktop Services UserMode Port Redirector
・SysMain・Windows Biometric Service
・Windows Error Reporting Service
・Xbox Accessory Management Service
・Xbox Live Auth Manager
・Xbox Liveセーブデータ
・Xbox Liveネットワーキング サービス
・Windows Insider サービス
・Workstation

7 ノイズ対策として静電気を除去する ーほぼ無料(数十円)
導電性アルミテープを貼って、コロナ放電現象により帯電を除去する。車用に買ってあるアルミテープを小さく切って、いろんな部分に貼ってみた。アルミテープには、糊の部分が絶縁にものと導電のものの2種類ありどっちのタイプでもオッケーである。
車の世界では「裏も導電じゃないと効果がない!」みたいな主張する人がいるが、それはコロナ放電の原理を知らない人である。toskaniniは両方買って実際に試して、どちらも同じ除電効果を発揮するのを確認している。
まずは、レッツノートに、底面に2箇所とUSBポート近く、電源アダプター差込口近く、ACアダプター筐体にそれぞれ貼ったのだが、全面樹脂製ボディなので間違いなく効果が見込める。


あとは、DDCの筐体、これも樹脂製なので同様である。
さらに、粉体塗装だけどEX-HR55のアンプ底面にも貼っておくか...と見てみたら、なんとすでにメーカー自身の手によって厚みのある黒い除電シール(帯電防止シール)が何箇所も施工してあって超ビックリ!! だから信頼できるんだよな Victor って。手抜かり無し!!念の為、お守りとしてアルミテープは筐体の両サイドの塗膜の上に貼っておいた。

ちなみに、このEX-HR55筐体の底面の黒い5枚のシールだが、小さい4枚は硬質ゴム製、一番サイズの大きいものだけは明らかに素材が異なり、触るとヒンヤリし金属か金属混の素材が使用されているので、「小は振動(防振及び共振)対策、大は除電兼振動」対策だろうと推測している。

スピーカーに貼るかどうかは最後まで迷った。スピーカーの場合、最も効果のある箇所は明らかになっており、除電により空気を整流させるため各ユニットの出口近くやバスレフポート出口近くに貼るのが基本。しかし、これは見た目とトレードオフの関係なのでジーマー悩む。結局、見た目の美しいウッドコーンスピーカーの正面にギラギラのアルミテープを貼る勇気はtoskaniniにはなかった。また、裏のバスレフポート出口もメーカーの低音ボワ付きを防ぐ吸音対策としてフェルト加工が施されている(ほんと Victor って手抜かり無しだよな!)ためスピーカーへのアルミシール貼付は結局あきらめた。
ノイズ発生のリスク源となる静電気の影響を確実に軽減・抑制できるのでたとえ効果が知覚できなくてもやっておいて損は無いチューンである。手間もお金もそんなにかからないしね。

8 レッツノートの振動対策 ーほぼ無料(ブチルゴムで自作)
オーディオ機器はその性格上振動には非常に敏感で、まずメーカーがしっかり対策を取って設計・商品化している。が、それに満足せず、数千円~数万円かけてインシュレーターにお金をかけるマニアたちも多々おり、それほど防振対策は重要なのである。
一方、ノートパソコンの場合、持ち運ぶのが前提なので振動対策は「揺れることを前提に、精密部品をいかにダメージから守るか」に力点が置かれている。「振動させない」オーディオ機器とは設計思想からして違うのである。
なので、レッツノートの底面ゴム部分にそれなりのインシュレーターを噛ませればはきっと効果が有るはずと思った次第。

以上、いろいろと書いたが、最後にこれらを全部施した後に、10万円のシステムがどのような音を奏でるのか、システムの機序とリスニングの感想である。

① まず、ウッドコーンコンポ EX-HR55とノートパソコンをノイズ抑制効果の高いオヤイデのオーディオ用電源タップに接続しそれぞれ電源オン。(イコライザーGE-77も電源オン)準備完了。
  ↓
② ノートパソコンのSSDに記録されたMP3及びM4Aファイル(デジタル圧縮音源)をMusicBeeで再生し、再生信号を擬似的な出力デバイスであるFxSoundへ出力する。
  ↓
③ FxSound上で音質を好みに調整(イコライジング)したうえで、USBポートから信号をS/PDIF規格にてデジタル出力する。(出力先に「USB SPDIF ADAPTER」を選択)

  ↓
④ USBポートに繋いだCubiluxのDDCで光信号へ変換した後、iVANKYの光ファイバーケーブルにてDDC(toslink角端子側)とEX-HR55の背面の光デジタル入力コネクター(toslink角端子)とを繋ぐ。
  ↓
⑤ 信号を受け取ったEX-HR55は、プリアンプ部で「K2テクノロジー」により、圧縮・劣化したデジタル音源の高周波数帯域と微小信号に拡張処理を施しオリジナルマスターに迫るクオリティーに復元し、搭載DACによりアナログ信号に変換した後、スピーカーコード BERDEN 8470で繋いだウッドコーンスピーカー(ハイレゾ対応)で音を鳴らす。以上。

上記のような機序を経て、圧縮・劣化したMP3とかの音源(40GB分ある!)を理論上はハイレゾ相当の高音質で聴けるようになる。それも、CDの入れ替えなしで!、スクロールとクリックだけで!! 至高のリスニング環境である。

「こっこれが、・・・連邦の新型の実力なのか~っっ!!!」
って言うぐらい、いい音がする。実に満足である。
ジョージナカシマのアームズチェアに腰掛け、ただただ聞き惚れる・・・

今回は、システム組み上げの過程と各種設定変更と調整を延々繰り返す中で、多分、音が濁ったり、リミッターがかかったり、ノイジーになる要素を一つひとつ順番に潰すことができたから、精神的な満足感が耳で聴く音楽に加わるんだろうな、ただの良音というだけでなく精神衛生上良い音と言えばいいのか。なんかそんな気がする。
既存のコンポを持っていて手持ちのパソコンを使う、というスタイルなら、1~2万円でできるPCオーディオ導入の実践例を紹介してみた。初心者の方にもなるべく分かるよう詳述したつもりなので参考になれば、これ幸い。である。

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