新たに、シェルダイヤル(白蝶貝文字盤)がとても美しいケンテックスのダイバーズを購入しました!
記事はこちらから。
(以上追記終わり)
スキューバダイビングをやめるとともに使わなくなっていた腕時計。
セイコー スキューバ 7N35-6030 シェルダイヤルモデル。
裏ぶたの6桁の製造番号の頭の2文字が「30」なので、1993年(平成5年)10月製造の個体であることが分かる。
時計雑誌のシェルダイヤル特集記事で「大量生産品でしかない腕時計もシェルダイヤルモデルならすべてが世界でたった1つの一点ものになる」みたいな記述にいたく感心し、「そういえば愛用のスキューバあったな~」と思い出し、修理? してみた。
ダイビングする際に実際にウエットスーツの上からエクステンションベルト装着し海中使用していたのだが、最後にダイビングしたのが、平成9年(1997年)のハワイのマウイ島。
それ以降、ちょうどビジネスシーン用にグランドセイコーを購入したこともあり、おそらく買ってから4~5年ぐらいしか腕にはめていないはず。
丹念に塩抜き(潮抜き)してからその後ずっとケースに入れたままになっていた。
購入当時はまだ給料も安く、購入価格は5万円ぐらいだったのだが、買った後しばらくは節約生活をしたような記憶がある(泣)。
ケースがヘアラインフィニッシュされた銀色のステンレスケースで梨地のベゼルのふち取り部分とリューズが金色、いわゆるバブル期にはやった「コンビ」カラー。
なので、一見するとナンパでチャラい陸(おか)サーファー仕様っぽいのだが、200m防水性能を持つれっきとした高性能ダイバーズウォッチである。
今回、地元の時計屋に持ち込み、ベルトのコマ足しと電池交換をお願いしてみた。
高齢の店主が早速いろいろと聞いてきて、防戦一方なtoskanini。
「こりゃまた古いねぇ 電池ぬいて保管してた?」
「いえ・・・ベルトのサイズが合わなくなってその後電池切れしたまんまです・・・」
「そう・・・20年そのままじゃ液漏れしてないといいけど」
「えっ? マジですか?」
「けっこう液漏れって起きることあるんだよ 電池切れしたまま長く置いておくと」
「すみません・・・(なんで謝る~ ←俺)」
半分復活を諦めかけたところ、ダイバーズで200m防水ゆえに湿気を遮断できたからなのか分からないが、奇跡的に内部は問題なしで、パッキンも交換するまでには至らない、ただ水密試験は出来ないのでダイバーズじゃなく日常強化防水ぐらいに考えたほうがいい、とのこと。
コマ足しも無事に終わり約20年ぶり復活完了。
あらためて、ダイヤルを眺めてみる。
おそらく黒蝶貝の母貝(ブラック・マザー・オブ・パール)を薄くカットしたものだろう(いや、白蝶貝の染色かも?)と思うが、傾けるたび、ブルーと紫が混じったようなシェル(貝殻)製ダイヤルが陽の光を受けるさざ波のように表情を変える。
朝日浴真珠目覚之図
7N35-6030という型番の腕時計は世界に数多あれど、真珠色のこの輝きは世界に二つと同じものはない。
そう思うとますます愛着が湧いてくるのである。
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