2022年5月1日

No.90 オメガ コンステレーション 押しの強いゴールドとスチールのコンビ時計!

オメガ コンステレーション 機械式 クロノメーター
OMEGA Constellation Automatic Chronometer

ドレスコードのゆるい職場なので、普通に金とスレンレススチールのコンビ時計を仕事にはめて行ける。(^^)



2003年4月に仕事で担当業務が変わり、孤独に(自分以外にその業務にタッチしない)大量の事務を処理し、しかもミスが許されない(ので、何度も何度もチェックが必要・・・)、特に業務ルーティンに慣れた冬ぐらいまでが辛かった。午前様となる日も多く・・・本当に泣きたい毎日だった。
その期間、残業代はかなり貰ったのだが、遊興費として使う暇はまったくなかった。そもそも休日は寝るだけで買い物に行く気などは全く起きず・・・
で、そんな自分へのご褒美としてこの腕時計を買った次第。
だからだと思うが、この時計がブラック企業で「寿命を縮めた代価」のような気がして、一層の愛着が湧くのである(笑)
その後、toskaniniはこの6年後に急性心筋梗塞で死にかけるのだが、この頃の無茶が深く関係したのではないかと今でも思っている。
っていうか間違いなく関係しているはず。花京院の魂を賭けてもいい。断言する。

同じような境遇にある働き手の方へ。
可能なら転職か、転属願いを出しましょう。
無理をしてでも、上手な手の抜き方を見つけましょう。
社内に理解者も見つけましょう。
身体と心の安寧が何より大切です。
そして、頑張ってる自分への御褒美を買うなら腕時計がオススメです。
機械式のムーブメントの動きはあなたの心臓の鼓動と同じです。
生きている実感と喜び、タフな自分への誇りが感じられます。



型番:リファレンスNo.「1302.10」
製造年:2003(平成15年製)
ムーブメント:自動巻き機械式キャリバー「OMEGA 1120」
 ※内部もロジウムメッキ仕上げで見えない所にも高級感付与を忘れていないオメガって素敵(笑)
パワーリザーブ:44時間(もう少し長いといい、ちょい不満!)
ケース径:35.5mm(平均的日本人にはこのぐらいが丁度良い)
厚さ:公式仕様書に表記なし。(GSの9S65の大体2/3ぐらい。かなり薄い)
風防:ドーム型強化サファイアガラス、内側無反射コーティング
防水:5気圧(50m/167ft)
カレンダー:日付付き、曜日なし

ダイヤルの6時位置に輝く一つ星がコンステレーション(星座)を象徴するアイデンティティ。(裏蓋にも天文台のレリーフが施されている)
一つ星の上部には誇らしげな「CHRONOMETER」規格であることの記述。
全体にダイヤルに文字が多いのだが、全然嫌味に感じない。
欧米でPh.DとかMBAの学位記とか修了証を額に入れて自分のオフィス部屋に飾るみたいな感覚に近くてむしろ好きな方かな。

パワーリザーブ44時間は正直微妙すぎるのではないかと(笑)
金曜の夜に外してセーム革で軽く拭いて皮脂や汚れを落とし、
土曜は一日中、別の時計をはめ、日曜日の朝からまたコンステレーションをはめようとする・・・と、止まっていることが多々あるのだ。全然44時間経過していないのに(泣)・・・
おそらく原因は、ゼンマイの巻き上げがMAXになっていないからだと思うのだが、スペックの44時間どころか実使用モードだと感覚的にはいいとこ30時間程度のリザーブといったところか。ここは単純に残念である。

風防は、「ドーム型」とあるが、見た目、フラットである。指で触わってみて初めてわずかにカーブを描いているのがわかる程度。そして、裏側無反射コーティングなのでギラツキも抑えられ、風防については言うことなし。

ケース径35.5mmは、腕のあまり太くないtoskaniniにとってはベストバランス。
パネライあたりが流行った頃から大型化の波があり、現在では大型化も多少熱は冷めて、トレンドは39~41mmあたりで落ち着いているように思えるのだが、それだとちょっと頭でっかちな感じでスマートな印象がない。
ただし、タフ・実用系、いわゆるダイバーズとかクロノグラフだと堅牢さの裏返しで厚みも増すのでその比率に従ってダイヤル径が大きくなるのは許容範囲である。

それまで、押しの強い時計を持っていなかったので、大学生の頃にバブル紳士が見た目でホステスさんたちを圧倒・KOしていたのを憧れながら横目で眺めていた世代であるtoskaniniとしては、成金趣味のゴージャス、イケイケ系も1本持ってないとね、って感じで買ったこの時計。
実際には、ゴールドとステンレススチールのコンビだが、シャンパン色のダイヤルなので適度に軽妙な雰囲気も醸し出している。
まず、ケースとブレスのステンレスに細めに入れられた筋目がソリッド感を際立たせ、ステンレスの塊感がかなり強めに感じられる。

ステンレス素材は高級素材の「SUS316L」。
硬さ、粘り、傷の付きにくさ、錆への耐性、金属アレルギーの起こしにくさ(科学的安定性)などあらゆる点で普通の腕時計の素材として採用される「SUS304」を上回る上位互換素材である。
さすが高級腕時計。

金色の部分(
ベゼル、4本の爪、あと写っていないがリューズ)は18金イエローゴールドのインゴットから削り出したパーツが贅沢に使われている。
メッキ(薄膜)やプレーテッド(薄板張)じゃなく無垢パーツである。
なので、この時計、手に持った瞬間に、薄くてケース径36mm程度の小さめの腕時計という見た目以上に「ズシッ」と重たくて、最初はびっくりする。
1cmサイズのサイコロがあったとして、水なら1g、鉄なら4g、純金なら19g以上とそれぐらい比重が違うのだから当然である。
通常、どんなに重い時計でも、ゴツい外観なら経験上見た目から「重そう」と予測できるので持ったとき誰もびっくりしないのだが、このコンステの「薄い見た目と重さのギャップ」はステンレス時計しか扱ったことのない大概の人の腕の感覚を驚かす。ベゼル部分に結構な量の金が使われていることの証でもある。
一部金のコンビ時計でこんな調子だとすると、オール無垢の時計ってどんな感じなのだろうか。
ベゼルはつや消しマット仕上げだが、一方でそれを掴む4本の爪が鏡面ポリッシュ仕上げ。対比が美しい。

どっちかというと、スーツに合わせる方が好きかな。

ちなみに、ここで蘊蓄の時間(笑)
オメガの旧型番は本来8桁だが、実際には7、8桁目がオプションなしの場合は表記が省略され6桁となることも多い。
それぞれの意味はこんな感じ。公式発表がないだけに、質屋さんや時計屋、愛好家がそれぞれ発表している情報を独自に整理・統合して表記してみた。
「モデルによっては...」という表示がある事自体、すべてのモデルの表記ルールを一つの式で表すことは出来ない、というのが結論である。身も蓋もない言い方だが・・・

なお、オメガの時計の現行型番は14桁となっており、ケース径などが直感的に分かるなど情報量が増え、進化している。ありがてぇ。

■オメガの旧型番(8桁または6桁)の見方

ちなみにtoskaniniのコンステは「1302.10」である。

① 1桁目の数字はモデル名(コレクション・コード)
 1:コンステレーション
 2:シーマスター
 3:スピードマスター
 4:デヴィル
 5:スペシャリティーズ(限定コレクション)

② 2桁目の数字はケース・ブレスレット素材
 1:ゴールドケース + ゴールドブレス
  ※いわゆる無垢モデル
  ※YG、WG、RGが該当。ただし、旧モデルなのでSGはない。
 2及び5:ステンレスケース + ステンレスブレス
  ※モデルによってはチタン使用の場合も有り
 3:ステンレス・ゴールド(コンビ)ケース
      + ステンレス・ゴールド(コンビ)ブレス
 6:ゴールドケース + レザーブレス
 7:ステンレス・ゴールド(コンビ)ケース
      + レザーブレス
 8:ステンレスケース + レザーブレス

③ 3桁目と4桁目の数字は、ケース、ベゼル、ムーブメントの種類
  ※モデルにより異なる

④ 5桁目の数字はダイヤル(文字盤)のカラー又は素材
 1:シャンパン(ゴールド)
 2:ホワイト
 3:シルバー
 4:グレー
 5:ブラック
 6:アイボリー
 7:特殊素材(シェルなど)
 8:ブルー

⑤ 6桁目がダイヤルや針のオプション
  標準(オプションなし)が0、
  インダイヤル仕様が1、アラビア文字が3、など
  モデルによってはブルースチール針や金針も付番される

⑥ 7桁目、8桁目の数字はブレス、バンドに関するオプション
  ※モデルにより異なる(そのモデルの標準が0。なので00が圧倒的に多い)

何かの参考になれば。

このジャンルから

 腕時計11(オリエント mon bijou(モン ビジュ)手巻き)
 腕時計10(「NIYA」という単位 時計魅力度の単位)
 腕時計9(「上がり」の時計 ザ・シチズン キャリバー0200)
 腕時計8(オメガ コンステレーション 押しの強いコンビ!)
 腕時計7(Gショックをネイキッド!にしてみた)
 腕時計6(豊岡クラフトの木製ウォッチスタンド)
 腕時計5(シェルダイヤルのケンテックスマリンマン)

0 件のコメント:

コメントを投稿