時間が知りたくて腕に巻いた時計を見たはずなのに、惚れ惚れと眺めてしまい、しばし時を忘れてしまう。
そんなあなたに驚きのニュースを届けよう。
『7月14日、アントワープ(ベルギー)に本部のある国際標準化機構(ISO)は魅力度に関する新たな単位の制定を発表した。
「ニヤ」(英:NIYA,niya、単位記号:ny)というその新しい単位は個々の腕時計の魅力度を数値化するもので、定義は「(GMT:グリニッジ標準時ではない)0:00を起点とする24時間に自分の腕に装着した腕時計を見る回数」である。
また、7日間のNIYAの累積値を「NIYA係数:NIYA coefficient」とする関連単位も発表された。
時計業界の反応はというと、欧州時計業協会(EWIA)は同日付けで「クオリティと販売価格の適切な紐づけを通じ、詐欺や悪徳販売業者の排除を後押しするものと歓迎する』とのコメントを出した。
実はこの単位、クールジャパン戦略に基づき、日本標準規格協会(JSSA)が単位原案を作成・提唱した日本発祥の新単位である。約10年の地道な官民ロビー活動が実った結果だけに政府及び業界関係者も大喜びしていることだろう。
なんと「見惚れてニヤリとする」が語源であるとのこと。
「そんなの個人の好みによってまちまちでしょ」
「日中、時間を見る習慣や職務上の必要性だって関係するでしょ」
難しい行動経済学やら認知心理学やらの理論が単位成立のバックボーンにあるらしく(詳しくはISOのサイトに単位紹介の各論データとして参考論文がかなりの量アップロードされているのだが大部分はラテン語なので理解は難しそう・・・)分かった範囲でざっくり結論をまとめると、
「人は、好きな時計を腕に巻く、好きな時計は頻繁に覗き込む。一方、時間を知るために時計を見る回数はその時計が好きか否かに影響されない。」みたいな理論と実証がどうやらあるらしい。
皆さんも一度、お気に入りの腕時計の魅力度を測って見てはいかがだろうか。
ちなみに筆者のザ・シチズンキャリバー0200の測定結果は「38ny」であった。
・・・なんちゃって(笑)
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