昨年12月の施工完了後、石の配置替えを延々と繰り返し、一応の完成。
ビフォーがこちらなので大きく様変わりした。
雑草対策としてかなりの面積をコンクリート敷きとし、一角にレンガ、防草シート、白砂利と最小限の庭木による枯山水のスペースを作ってもらった。
「緑(植物)を全部なくすのはあまりオススメできません。借景のない石庭だとほんとに無機質っぽい感じに仕上がりますから。わずかでも緑があったほうが癒やし効果が高まるんじゃないでしょうか」
というやり取りを経て、結局サツキ3株とイタヤカエデ1本をこじんまりと剪定し残すこととした。
(お気に入りだった背の高い株立ちのヤマボウシは低い石組みとバランスが取れないことから伐採することとした(泣))
肝心の「枯山水」スペースは庭師さんにお願いし、石を埋めたりせず、とりあえず白砂利の上に置くだけの仮配置としてもらった。
(もちろん、石のチョイスと組み合わせや配置に徹底してこだわるためである! これがやりたかった!!!)
細長い方丈(1m✕12mぐらい)のスペースにしつらえた枯山水。
施工完了後、年末年始休暇を含め約1ヶ月の間、一個一個の石のサイズや表情・肌合いの吟味から始まって石の組み合わせと配置の試行錯誤を延々と繰り返し、ようやくこの形に仕上がった。本人の思う完成度は9割といったところか。
3群構成で、手前から7石、9石、5石の計21石から成っている。
(庭師さんの仮配置時点では22石となっており、きっと石数の意味なんてどうせ素人には分からないだろうと思われたんだろうな(泣)
庭木類も含めると、中央部の9石、手前側の7石、奥側の5石、サツキが3株、カエデが1本。
なので9、7、5、3、1の計25要素。
偶然? いやすべて計算ずく、庭主の狙いどおりです...と答えることにしよう(笑)
石の数については、著名な枯山水庭園の多くが禅寺(禅宗)と密接な関係にあることからも分かるよう、思想的に中国の影響を強く受けており、石庭の石数は「奇数」が基本となる。
ちなみに最も有名な龍安寺の石庭は7.5.3の3群15石構成である。
陰陽思想では奇数は陽の数であり、生命力、繁栄、永続性などをシンボライズすることが理由とのことである。
手前台(第一群7石)
(一番左の石が切れてしまって写ってません...)
(サツキの陰に三尊石組みが隠れていて見えてません...)
奥之院(第三群5石)
(ここは庭師さんの仮配置の完成度がめっちゃ高かった...)
今回、枯山水の中にどうしても盛り込みたかったのが「滝組」であり、ようやく表現できたかな、と思えるのだが、いつもどおり、それらの無駄に超絶なこだわり仕様については別の投稿で詳しく解説していきたい。
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