長かった。
tskのリラックスタイムは、大体が中国茶かコーヒーとともにあるのだが、中国茶は茶器にも凝っていたりする。
1 竹皿盤
(凝縮感を演出できるベストサイズ 21cm×11cm の美しい竹皿を見つけたときにこのプロジェクトは始まったのだった・・・)
2 右の急須 「茶壺(ちゃふう)」
(宜興紫砂(ぎこうしさ)の素焼きで形は伝統的な水平壺(すいへいふう)、満量が約100ccという小さなもの。)
3 真ん中の壺みたいなのは 「茶海(ちゃかい)」
(茶壺から一旦茶海に注ぎ、濃度を一定にして茶杯に取り分ける。美しい朱泥の茶海。手持ちの茶壺からお茶をすべて注ぎきった容量にぴったり合う大きさのものを探すのに苦労した)
4 左の湯呑み 「茶杯(ちゃはい)」
(硬質薄手、手書き染め付け磁器のペア杯。本来は、茶杯で頂く前に、茶海から一旦「聞香杯(もんこうはい)」という縦長の器を使って香りを楽しむのだが、そこは省略ということで(笑))
5 そして、手前の竹製の茶さじ
(以上3種の茶器を配置した際のすきまに合う形の竹製さじをずっと探していたが、なんと地元の100均で最近偶然に発見!。もちろん、竹の節がさじの首のやや下部分に均一の太さで入っているモノを選別!)
以上5点、すべて一点モノで、揃えるのに足掛け10年程度かかったことになる。
純白の磁器、朱泥、紫砂、黄土色の竹、と異なる質感・アーシィなカラフルさが各々の個性を主張している。
それでいて竹皿と茶器たちが全体として一つの小宇宙のようなまとまりを見せている。
自分の中にある緊張と調和の美学をうまく形にできたような気がする。
愛用茶器セットの完成、なのである。
日本の急須と湯呑みに比べ、ままごとセットと呼べるほど各茶器は小さい。茶杯がぐい呑と同じぐらいのサイズ。
中国茶は7、8煎目ぐらいまでいただけるので、煎じたてを少量ずつ何杯も飲むため、との説が有力。
とは言っても実際に飲んでみると、4煎目ぐらい以降からはやはり味・香りが控えめになっていく。
もとより、何杯飲んで余韻を楽しむかはその日の気分任せ、である。
また、「中国茶の一煎目は捨てる」という作法は、もともと茶葉のゴミやホコリを洗い流すという目的があり、茶葉の品質管理が進んだ現代ではほとんど意味がないそうだ。
確かにtskが持っている中国茶関連書籍2冊のどちらにも、そのような作法は記載がない。
そして、お茶は、地元の台湾茶専門店(職場から歩いていける場所に本店があることを最近知った!)から買い求める、以下の逸品たち。
「五福」さんでは、店でもネットでも良い茶葉を購入できる。
茶葉の種類ごとの味や香りの特徴をまとめた店オリジナルの小冊子が茶葉選びに大いに参考となる。
お気に入りは、「極上 東方美人」、「梅山 高山茶」、もちろん普通の凍頂烏龍茶も十分に美味い。
娘たちも中国茶が大好き。
特に、飲んだ時に甘い香りが鼻腔の奥に抜ける感覚がいいんだとか。
「それを清香(ちんしゃん)って言うのさ」とかつい薀蓄を語ってしまった。
tskがけっこう淹れ方にこだわる(日本茶と違って高温で一気に抽出)せいか、単に面倒なのか、自分らでは淹れずに「中国茶が飲みたいなぁ」的なオーラをビシバシ出してくる。
娘たち的にはポテトチップスの「しあわせバター味」との相性が最高だとか。
半信半疑で食ってみたが、・・・確かに・・・合う(笑)
※ 中国語だと、茶海は「チャーハイ」、茶杯は「チャーペイ」に近く、チャーハイ=ピッチャーの方?、それとも湯呑みの方? みたくなって会話が混乱するのだそう(笑)。
tskはそんな場面にはまだ出会ったことはないのだが。
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