2022年5月14日

No.92 水石 ~好間川石をオフィスに飾った~

(追記 2022.12.04)
まったくの偶然なのだが、職場の部屋に飾ってある水石が、会津の版画家である斎藤清のカレンダーの一枚とそっくりであることに気付いてしまった。

説明に昭和50年制作、題「霊峰」とある。

うむ、一句。
並ぶなら なお良き景色 山二つ」
(以上追記終わり)


二十数年前にいわき市三和の好間川にて見つけた石。
典型的な蒼黒にやや褐色がかった白い条理。
阿武隈の山々にも似た穏やかで雄大な山容。
奇跡的に底面が真っ平ら。これぞ「神の底切り」と呼ぶべきだろう。



今から、7年ほど前、お世話になった方に差し上げた石。
日本美術に精通し、文化人としても一流だった方。
日本庭園の見方と鑑賞の仕方をtoskaniniに教えてくださった方でもある。
この2月に鬼籍に入られた。
「盆栽は性に合わない」と話されていたのだが、水石の美を理解し、終生この石を書斎の片隅に飾って愛玩されていたそうだ。
秘書を通じて戻ってきたこの石。持ち主を失って少しだけ寂しそう。


師を偲び、オフィスの打ち合わせテーブルの一角に据え置くことにした。
合掌。

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