2024年12月4日

No.107 国産鉱物24 紫水晶標本のベスト・パープルは?

toskaniniにとって紫は特別な色である。

中学生のとき、聖徳太子が制定した「冠位十二階(かんいじゅうにかい)」を習う授業で、「役人の十二のランクにはそれぞれ相当する色が決められてて、紫が一番偉かったの。む・ら・さ・き。これ、テストに出すからね!」って女の歴史の先生がおっきな声で教えてくれたことを今でも覚えている。
「そうなんだ。一番偉いのは紫なんだ。」
それが、いつしか・・・
「紫最強。サイコー偉くて高貴でノーブルっすよねー」
と勝手に脳内変換されるようになったのだった(笑)
だから、紫水晶(アメシスト)が超大好きなのである。


福島県のX鉱山産の紫水晶。
この石、結晶の形がすべて崩れていて形状はダメダメ。
しかし、色彩だけならこの標本が手持ちコレクションの頂点である。
「紫」とは「赤」と「青」の合成色。なので当然ながらその配合比率により無限の紫色が存在するのだが、この石の紫はtoskaniniの考えるド好みのベスト・パープルである。色合いもさることながら、しっかり発色してて、加えて絶妙の透明感、表面質感が日本人が好む湿潤さをも感じさせてくれる。

撮影環境は、乾燥状態の標本を、昼光色の照明を点けた室内で、白色寄りのLEDライトを補助灯に、携帯のマクロ機能を使用して撮影。
デジカメは構造的に全面が紫色の画の再現が苦手で実際より暗めに写るので、なるべく実物の目視に近くなるよう彩度をプラス2補正してあるが色温度調整は一切行っていない。

敢えて命名するとすれば(するなよ)
「萌える標本、アントニオ・ムラサーキ」ってとこでしょうか。ふむ。


このジャンルから
 国産鉱物24(紫水晶標本のベスト・パープルは)
 国産鉱物23(福島県産の碧玉とオパールを採集)
 国産鉱物22(国内初! 福島県産オパール水晶)
 国産鉱物21(福島県産の蛍光鉱物)
 国産鉱物20(福島県のX鉱山に関する新情報!)
 国産鉱物19(福島県・宮城県の紫コレクション)
 国産鉱物18(もしザクが水晶で出来ていたら)
 国産好物17(宮城県産の紫水晶・メノウを採集)
 国産鉱物16(宮城県産の紫水晶・メノウを採集)
 国産鉱物15(福島県産の紫水晶を採集)
 国産鉱物9(福島県のX鉱山産の紫コレクション) 
 国産鉱物8(宮城県産の沸石・紫水晶を採集)
 国産鉱物7(宮城県産の紫水晶・メノウを採集)
 国産鉱物6(宮城県産の紫水晶・メノウを採集)
 国産鉱物5(福島県産の蛍光鉱物を採集)
 国産鉱物4(宮城県産の紫水晶・メノウを採集)
 国産鉱物3(宮城県の紫水晶・メノウ産地を発見せよ!)
 国産鉱物2(福島県の失われた鉱山跡を発見せよ!)
 国産鉱物1(新潟県産のヒスイを採集)
 国産鉱物番外(阿武隈川本流で砂金を発見せよ!)

別のジャンルへ
 オーディオ 芸術・アート
 国産鉱物 腕時計 ブランド
 名作椅子 革靴  
 美食・酒 謎・テクノロジー・宇宙

0 件のコメント:

コメントを投稿