toskaniniにとって紫は特別な色である。
中学生のとき、聖徳太子が制定した「冠位十二階(かんいじゅうにかい)」を習う授業で、「役人の十二のランクにはそれぞれ相当する色が決められてて、紫が一番偉かったの。む・ら・さ・き。これ、テストに出すからね!」って女の歴史の先生がおっきな声で教えてくれたことを今でも覚えている。
「そうなんだ。一番偉いのは紫なんだ。」
それが、いつしか・・・
「紫最強。サイコー偉くて高貴でノーブルっすよねー」
と勝手に脳内変換されるようになったのだった(笑)
だから、紫水晶(アメシスト)が超大好きなのである。
福島県のX鉱山産の紫水晶。
この石、結晶の形がすべて崩れていて形状はダメダメ。
しかし、色彩だけならこの標本が手持ちコレクションの頂点である。
「紫」とは「赤」と「青」の合成色。なので当然ながらその配合比率により無限の紫色が存在するのだが、この石の紫はtoskaniniの考えるド好みのベスト・パープルである。色合いもさることながら、しっかり発色してて、加えて絶妙の透明感、表面質感が日本人が好む湿潤さをも感じさせてくれる。
撮影環境は、乾燥状態の標本を、昼光色の照明を点けた室内で、白色寄りのLEDライトを補助灯に、携帯のマクロ機能を使用して撮影。
デジカメは構造的に全面が紫色の画の再現が苦手で実際より暗めに写るので、なるべく実物の目視に近くなるよう彩度をプラス2補正してあるが色温度調整は一切行っていない。
敢えて命名するとすれば(するなよ)
「萌える標本、アントニオ・ムラサーキ」ってとこでしょうか。ふむ。
「萌える標本、アントニオ・ムラサーキ」ってとこでしょうか。ふむ。
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