2024年9月29日

No.106 リーガルの「2235」と「2585」 見た目一緒だが履き心地は?

久々の靴ネタである。
愛用のリーガルウィングチップ2足。
左が「2585N」で右が「2235NA」、サイズはどちらも25EEである。


2585は仕事に普通に履いていくが、2235の方はさすがにこのデザインなので、スーツには全く合わずきまぐれにジャケパンスタイルで出社するときだけの出番となる。

写真を一見すると、2235の色違い揃え黒と茶の2足セットのように見えるが、左の靴は、ソールがリーガル定番の合成底なのに対し、右は革底になる。
2024年現在の公式オンラインサイトでの価格は、
左の2585が、30,800円(税込)
右の2235が、38,500円(税込)
と、かなり違う。

木型(ラスト)が同じ、アッパー材質が牛本革のシボ仕様で同じ、製法もグッドイヤーウェルテッドで同じ、ウィングチップの意匠も同じ、違うのはソールの材質だけ、つまり革底にするだけで7千円高いのか・・・

・・・などと誤解しないように。
まず、1970年代に発売されて以降、2235はインペリアルグレードと言って通常ラインナップではない、最上級シリーズという位置づけの商品である(あった)のである。
ただし、現在は、2021以降「ザ・マスターリーガル」が最上級ラインナップである。

なので、2235のブラックと2285が底以外では見分けが付かないかというと全然そんなことはなく、まず革質が見た目から違う。リーガル公式での商品写真でも拡大すると普通に分かるが、明らかに2235の方が革質のきめの細かさがワンランク上である。キメが細ければ当然、より柔らかくて光沢感もより上質になる。
それから、木型(ラスト)については、実際にリーガルに問い合わせた強者もいて、その方によれば「ラストも微妙に違う」との回答だったのだそう。(これについては同一にしか見えないのだが。)
ソールの材質だけでなく、全体的に細部が差別化(高級化)がされているということなのだ。

さて、現物の比較、実際に履いた感じの違いをお伝えしたい。
ちなみに、2235は約12~13年ほど前に購入したもの(こんなに高くなかったぞ!)。2585は4年ほど前に購入したものとなる。2235は数ヶ月に一度の出番だが、2585は週イチローテで活躍中。



まずは、2235NAから。
キメの細かい上質なキップ革が美しい。高級感もある。
形はワイズの広いアメリカンな丸っこいスタイル。トゥの形もエッグ型とでも言おうか、スパニッシュやイタリアンの何でも尖らせるシャープさとは対極にあると思う。
色味は、昔から「もう少し赤みが弱くこげ茶寄りなら買うのに!」みたいな意見は寄せられていたようだが、発売時から色は変わっていない(はず)。服装を選ぶこの派手目のカラーも見慣れるとわりとシックな気もする。
履くと、あらためて、自分の足のサイズは「リーガルの25」にピッタリだなと思わせる適切なサイズ感。特に足先のゆとり「捨て寸」がおそらく1.5~2cm程度あり、屈曲時も窮屈さがない。また、ワイズもEEなので親指側、小指側の張り出し部分も違和感なく十分な幅がある。
この靴の特筆すべき点は、やはり地面との当たりの柔らかさ。コツコツ感がそれなりに有りつつも、衝撃に角がまったくない。上質で快適という革底にした一番のメリットを十分に堪能できるのは素晴らしい。
一方で、メーカーの言う、「通気性の良さ」については、ソックスの選択にもよるのか、夏季に履いてもさほど2585との際立った違いは感じられない。
全体として、いい靴だ、とつくづく思う。所有する喜び、履く愉しみに溢れている。
あとは、各人が革底の唯一の欠点というか使用上の制約である「雨の日に履けない」という点をどう評価するかだろう。


こちらは、2585。カラーラインナップはブラックのみ。
買うときにウィングチップじゃないプレーントゥの2586と迷ったのだが、すでに持っていた2235との履き比べを通して「合成底」VS「革底」の違いを正確に比較したかったので同じウィングチップモデルの2585にした、という経緯がある。
ぱっと見は、「シボ革のウィングチップであのリーガル定番のずんぐり形」なので2235のブラックだよ、と言われても信じてしまいそうになる。
・・・が、手に取って見ると、明らかにアッパーの革質の目が荒い。表面のザラザラ感と言うか凸凹感がやや2235の革よりは強い感じ。
だが、色が黒ということ、さらには他人の靴を手に取って見るシチュエーションなど考えられないわけだし、革質が良いとか悪いとかまったく区別が付かないのではないか、と思う。
ぶっちゃけ、とてつもない革靴好き以外には「それが何か?」的な問題ではないかとも思える。
サイズについては、足入れしたときに2235との違いはまったく感じられない。さすが日本のメーカー、このあたりは精密である。以前、ある外国メーカーの同じサイズの2足の靴なのに、なんか一方がきついな、と思ったら内寸で1cmほど違ってたことがあるのでこれは正直にスゴイと思う。
ラストの違いは・・・はい、まったく分かりません。まったく同じラストに感じられます。
明らかな違いとしては、「革がやや硬い(固い)」ということ。履き口もそうだし、屈曲時にもその違いは分かるほどである。なので履き心地の柔らかさや上質さで2235にはやや劣る。
そして、一番の違い、地面との当たりは当然に「コツンコツン」としたあのリーガル定番の合成底特有のものである。toskaniniは雨の日用にガラスレザー製のこれまたリーガルの超定番「2504」のプレーントゥを持っているが、それと同じコツコツの当たり感。かっちり感、とでも言おうか、これはこれで慣れると手放せなくなく人続出のベストセラー靴底なのだが、機能面での「上質さ」と「高級さ」と「快適さ」ではやはり本革製の靴底には一歩も二歩も譲ることになる。
シボ革仕様で合成底なので雨の日も2504と一緒にガシガシ使っている。



どちらも、お気に入りであることに変わりはなく、これからもずっと修理しながら末永く履こうと思っている。


ラストは微妙に違うのだそうだが、すくなくとも見た目、履いた感じからはその違いを感じ取れなかった。今、この写真を見て気付いたが、つま先の丸まり具合やパーフォレーションに微妙な違いがありそうか、いやっ、ないかも?!どっちだ??

このジャンルから
 革靴4(リーガルの2235と2585、その違いは)
 革靴3(ショーンハイト、リーガルのサイズ感など)
 革靴2(バーウィックのラスト「19」と「117」の違いについて)
 革靴1(バーウィックとリーガルのサイズ感について)
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2024年7月21日

No.105 「YESTERDAY」~誰が歌っても名曲は名曲ってこと~

「YESTERDAY」をアマプラで見た。
ずっとBlu-rayが欲しくてアマゾンのカートに入ったままだったのだが、いつのまにかプライムビデオで見れるように。

映画のテーマは「ビートルズの曲」。
ビートルズ物の映画はこれまでも何本、何十本と作られてきたが、すべて4人のまたは特定のメンバーの人生を描いた物語。
一方、本映画は4人の人生はほとんど描かれず、映画で主人公が歌う数々のビートルズの名曲達こそがいわば隠された主人公と言っても良い。
そこに、主人公のジャック(ヒメーシュ・パテル)と幼馴染のエリー(リリー・ジェームズ)の恋の行方がからんできて・・・といった内容である。

感想は
「最も好きな形の終わり方、ナイスハッピーエンド!」
これって大切である。見た後に心が洗われたような清々しい気分になれるから。
そして、何よりも、映画のテーマが「ビートルズの曲」なのだが、
「普遍の名曲は、誰が歌っても名曲にしか聴こえない」ってマジ思った。
これは、正直、自分でもここまであの4人以外の他人が歌うビートルズに感動するなんて思ってなかったから。
いい経験だった。久々に映画で泣いた。

主人公役のヒメーシュ・パテルの声がいいってのももちろんあるが、やはりメロディと歌詞がレベチなのである。

ビートルズオタクも、むしろそうでないビートルズの曲にあまりこれまで縁がなかった人たちにこそむしろ見てほしいかなと改めて思った。
もちろん大人のロマンスって意味でも秀作なので恋人たちにもおすすめである。

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 オーディオ・音楽16 映画「YESTERDAY」ビートルズの名曲を!
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2024年7月20日

No.104 2024年的 PCオーディオのすすめ

(追記 2024.10.7)
今回、音源再生機としてメルカリで買ったPanasonicのノートパソコン Let's Note CF-SZ6。「9,900円」って相場より安く買えたわ~ \(^o^)/って喜んだのも束の間・・・その理由が判明した。
メモリが4GBだったからなのだ。そろそろ増設しようかな、とか思ってググってみたら、なんと、工場出荷時のオンボード限りで増設不可の仕様だった(泣)。発売当時の2017年ならまだしも令和のこの時代を「たった4GB」で乗り切れと・・・?
ただただリサーチ不足を猛省しています。
(以上 追記終わり)

「金もなく、一人暮らしの狭いアパート、就職して最初のボーナスで分割で買ったのはSONYのミニコンポ リバティのV725だったなぁ。レベッカがCMに出てたなぁ。PIONEERのプライベートのCMは明菜でさぁ。・・・富田靖子はどこのCMだっけ?」とか思い出してたら、最近って落ち着いて音楽聴いてないよなって気付いた。

で、ふと「楽しいけどどうしようもなく不毛な」オーディオいじりをリビングでやってみたいと思ったのだ。
思いついたようにリビングを模様替えできるのも一人暮らしの特権でもある。
コンセプトは割とすぐ決まった。

「音源は、CDじゃなくデジタルデータで管理する時代でしょ!」
「だから、狙うはPCオーディオ!!」
「でも、あんまりお金は掛けたくないんだよね」
「音にも妥協はしたくはない(キリッ)」

いいのか?
世の中のオーディオマニアの鉄の掟とセオリーは「いい音にはお金が掛かる(涙)」じゃなかったのか?

さて、まずは今回構築したPCオーディオの概要を。
■以下のシステムの総コストは 総額91,466円である
 (そのうち、今回新たに購入した分は28,308円でほかは手持ちの機器)
10万円かからずに構築したシステムとは? その音や如何に?
機序と解説は記事の最後で。

●コア・オーディオシステム
Victor ウッドコーンコンポ EX-HR55(2019年発売モデル) ー中古 60,000円
システムの中核はこの機体。HR99と並び熟成の進んだシリーズ最後期のハイレゾ対応機種、かつ最高峰かつ最終発売モデル、数年前に新古品クラスの良い物を中古で見つけて買っておいたもの。
専用のスピーカースタンド付きでこの値段は掘り出し物だった。

これは運が良かった。現在では生産終了の絶版・希少モデル扱いでかなり高値で取引されいくら欲しくても普通には手に入らないはず。ヤフオク、メルカリでもめったに出品されない。
アンプ部もなかなか(「DEUS回路」や「K2テクノロジー」など)だが、何より、ウッドコーンで出来たフルレンジスピーカーはVictor渾身の技術だけあって素晴らしい音色である。
チェリー無垢材のキャビネット、磁気ユニットへのウッドブロック装着、チェリー響棒などの贅沢仕様。

●グラフィック・イコライザー(スペアナ運用のみで音質に関係ないけど)
Kenwood GE-77E ー中古 378円(!!!)
アンプのラインOUTから音声出力をGE-77EのラインINへ出力するだけとし、ループバックさせないのでイコライジング不可、音質への悪さ(劣化)は一切しない。
ピコピコとスペアナが動くだけだが、それ自体が目的(ビジュアライゼーション)なので何ら問題はない。
地元ハードオフでKENWOODのミニコンポ ROXYシリーズがアンプ欠品だからとCDプレイヤー、チューナーとこのイコライザー3点セットジャンク扱いで378円(350円+消費税8%)で投げ売りされていたもの。
イコライザーが完動品だなんてマジ感動した!
あのバブルの頃のミニコンポやカーオーディオに定番だったド派手ビジュアライザー、まじでカッコよすぎる。真っ白な表示はLEDじゃないからね、FL管って言って蛍光管の一種で・す・か・ら。渋すぎるぜ!
378円の奇跡! 買って10年ぐらい経つが未だ壊れず安定稼働中なのも嬉しい。
オーディオの神様(toskaniniは「オーディン」と勝手に呼んでいるが斬鉄剣は使えないらしい。北欧神話の方は「Odin」でこちらは「Audion」なのでくれぐれも間違えないようお願いしたい)が降臨したのは我が人生でこのときが最初で多分最後、と思う。
オーディンで思い出したが、「グングニル」という技があるが、イデオンに出てくる「ガンガルブ」と「ザンザルブ」と実は3兄弟だって知ってた?(嘘です)

●音源再生機
Panasonic ノートパソコン Let's Note CF-SZ6 ー中古 9,900円
音楽再生だけに使う専用パソが必要かなぁ、とか思ってつい先日メルカリにて購入。譲れない条件の最優先は「予算1万円未満」。次の条件が「ストレージがSSD」1万円未満だとHDDのモデルも多いが、うるさいし何より寿命が短いのでSSDの一択だった。


なんとか見つけたのが、この「Let's Note CF-SZ6」
OSはWindows 11 Professionalで、CPUが第7世代Core I5 7300U 2.6Ghz、メモリは4GBで、ストレージはSSDの128GB。
1万円ではこのスペックが限界だったけど、ちょっとストレージがちっさいなぁ。でもこれは後で交換もできるし。
液晶が12.1型(16:10のWUXGA (1920×1200ドット)のノングレア。
そして、これが重要、重さたったの「930g」

買ってから激安の秘密が分かった。
通常CF-SZ6の相場は個人オークションで12,000円から20,000円、中古パソコン店で25,000円程度。
なのに、なんでこんな安いんだろう、傷だらけでも無いのに。むしろ液晶のドット欠けも無いし、キーボードのテカリもほとんどない美品クラスでは?、とか不思議に思ってた。
実は、液晶画面の枠外についているウレタンゴムのストッパーが加水分解を起こしていてパソコンを開くたび、粘るようにくっ付くのだ。
ので、銀色のアクリル絵の具でウレタンゴムを塗って、表面のベタベタを塗布で完全カバー外気遮断したのでこれ以上加水分解は進行しないはず、リペア完了。パソコンを開くのにストレスがなくなった。

●音楽ライブラリー管理&再生用ソフトウェア
MusicBee  ーフリーウェア
i-Tunes、Windows MediaPlayerなどの手軽な再生ソフトから、定番のTuneBrowser、VLC、Winamp、AIMPなどや高音質で定評のあるJPLAYやFrieve Music、foobar2000などまでいろいろ検討したが、「軽さ」「音質」「導入の敷居の低さ」(あと「できれば無料」)の3点プラスαのバランスが最も取れていると判断した「MusicBee」にした。
見た目や表示項目、表示スタイルを柔軟にカスタマイズできるのはありがたいのだが直感的インターフェイスとは言い難く・・・カスタマイズに苦労中(汗)、である。


●音場補正(イコライザー)ソフトウェア
FxSound  ーフリーウェア
スマホ界で伝説となっている「UBiO」のようなソフトがないかとずっと探していたところ(UBiOはかろうじて1台分購入し第5世代iPodTouchにインストールしてあるので、大切にしなければ・・・)、なんとWindows用には無料でこんな素晴らしいソフトが!!!


それがこのFxSoundである。ハイレゾ音源にも対応している。
効果のほどは、目からウロコ、涙腺から汗が必至なほど、激的に音が改善する。
私の感想ですよね的に書くと「解像感アップ」「低音域のキレ」「高音域の伸び」「音楽性が豊かになる」の効果が、難しい調整なしにプリセットされた設定を選ぶだけでかなりハッキリと感じられる。
イコライザー嫌いの人、というかトーン・コントロールを使わずアンプの設定は徹底して「ソース・ダイレクト」しか認めないという原音原理主義の方も、一度、このソフトを通して音楽を聴いてみるといい。
これはゴイスー、ジーマーで。
しかし、話変わるが、UBiO、また再販してくれないかなぁ。


●DDC(デジタル - デジタル - コンバーター)
Cubilux S/PDIF - 光オーディオ 変換アダプタ ー新品 2,490円

はじめは、流行りのUSB-DAC(デジタル - アナログ - コンバーター)を買って、EX-55のAUX(アナログのRCAライン入力)接続かな、とも思ったが、Victorの内蔵DACも評判悪くないしなぁ、伝送経路はなるべくデジタルの劣化なしがいいんじゃね。という方針に立ち帰り「DDC」の方になった次第。24bit/192kHz、24bit/96kHzのハイレゾ音声対応である。

●光オーディオ伝送ケーブル
iVANKY ハイレゾ対応光ファイバーケーブル 3m ー新品 1,118円
メーカーの商品説明概略
「日本産の切欠き加工光ファイバーを採用。規定されたインピーダンス・信号減衰量・伝播遅延などの電気特性の値を全て満たし、歪みのなく臨場感に溢れたデジタル音声を伝送。
24K金メッキ光角プラグを採用。光ファイバーケーブルを覆うように編み込みナイロンケーブルで保護。」
安い。この仕様でこの値段! 一昔前よりだいぶ安くなってる。

●オーディオ電源
オヤイデ オーディオ用電源タップ OCB-1STⅡ ー新品 14,800円

電源まで手を出したのは生まれて初めてである。これは、価格Comやアマゾンのレビューによると導入した人はほぼ誰でも効果を確認できているようなので今回、期待を込めて新規導入。
結果は・・・「効果があると思います!、どのように?・・・ですか? うーん、効果は有るんですが何と言ったら良いのか・・・」バカ耳なのかジジ耳なのか、拙い表現ながらあえて感想文的に続きを語ってみると、「ノイズが減ったからなのか、すっきり静音化みたいな。でも、ボリュームをいじってないのに少しだけエネルギーが増したような気も。パンチがねって感じ。」ボキャ貧ですいません。ハイ、意味わかんないですよね、喋んないほう良かったっすよね。
違いがあるってことは分かるがそれをどう伝えるのかがほんとムズい(泣)

●スピーカーケーブル
BERDEN 8470 2m×2本 ー新品 1,800円
ナカミチの金メッキバナナプラグ ×8個 ー新品 980円
スピーカーケーブルは、とにかく安くて音が良い庶民の味方、「ベルデン(米国)」か「カナレ(日本)」を買っとけって定石どおりの選択。・・・だったのだが、ベルデンには米国製造品と中国製造品があるらしく性能がかなり違うらしい。うちのは、だいぶ前に米国輸入販売してるとこから買ったので(多分)大丈夫。(と思う。ドキドキ)
効果は、エネルギー感マシで、くせのないストレートな音。
バナナプラグは自分で施工。ハンダ付けは面倒なのでしなかった。スピーカーを頻繁に入れ替えするわけではないが、ケーブルにはプラグ噛ませた方が何かと楽なので。「音質的にバナナプラグよりYラグの方が有利」とのネット記事を見たことがあるが金属の導電の理屈からしても、両者に差があるはずないっしょ!

●その他チューン
「購入」ではなく機器の各種設定や簡単にできる高音質化チューン達

1 Disable Peak Limiter in Windows Audio Engineの導入 ーフリーウェア
Windowsのピークリミッターとは次の機能のこと。

Windowsでは、音は内蔵のカーネルミキサーを通じて再生される
  ↓
カーネルミキサーは、-0.1dBFSを越えないよう音にリミッターをかける

「音割れを防ぐため」の仕様では?、と推察されているらしいが真偽のほどは不明である。実際、この機能があると再生音にどんな影響があるのかというのは、機能の解除設定がない以上誰も気付くことはできない(笑)。
しかし、この機能を無効化することは可能で、それがへんてこco.jpの川本優さんという方が作成したこの「Disable Peak Limiter in Windows Audio Engine」というフリーソフト(川本さん、ありがとうございます!)である。
効果が微妙すぎるのか私自身は正直違いがわかっていないが、適用させた効果を「変に寸詰まりなアタック、歪みのあるアタックの感じがなくなる」とか「シンバルやハイハットの音が生き返った!」とか実際にネットで報告されてる方がいるので分かる方にはきちんと分かるんだろうと思う。

2 ノートパソコンの静音化(ファンの無音化) ー無料
セッティングの最中に、なんか低い唸り音が聞こえるなぁ、とか思ったら目の前で操作しているノートパソコンのファンの音だった。単体で冷静に聴くとさほどの音量ではないものの、音楽を聴いているとき、一度気にしだすともう駄目である。
たとえどんなに低音量でも邪魔は邪魔以外の何物でもない。
「あぁ、予算1万円にこだわらずにファンレスのノートパソコンにしておけば良かった」とか一瞬思ったが、くよくよしても仕方ないので、ファンの回転を何とかコントロールする方法がないか調べてみた。すると、「Panasonic PC設定ユーティリティ」という独自ソフトでファンの制御ができるらしいので、設定してみた。toskaniniの買ったレッツノートにプリインストールされているソフトではバージョン違いだからだろうか、ファンの回転数を直接制御できる項目が見当たらなかったが、電源制御のプリセットのうち最も省電力のモードにしてファンの回転が最小頻度・最低回転速度となるよう設定した。
設定後は音楽再生時に余計なマルチタスク操作を行わない限り、ファンが回転することがなくなった。
大成功、やはり「静か」は正義である。

3 音源の生成時高ビットレート化(CDからのリッピングし直し(泣)) ー無料
「手持ちの音楽ファイルのクオリティをもっと高めたい!」といずれ欲が出るんだろうな、とか思いつつ、年齢的にジジ耳モードに入りつつあり、だんだん15,000Hzとかすら聞こえなくなるなら、もはやハイレゾとかにこだわるのって無意味では?、みたいな葛藤が普通にあったりする。
CDからのリッピング自体はさほどの手間ではないのだが、曲名やアーチスト名、アルバム名などのタグ情報を埋め込む作業が大変で、あれをまた一からやるのかと思うと・・・
リッピング時にネットからタグ情報を自動取得する方法もあるのだが、タグには実はこだわりがあって独自項目仕様としている関係で、「独自仕様を捨ててグローバルスタンダードに移行するか」については非常に悩ましい問題である。
日本のガラケーメーカーの設計者もおそらくこんな悩みに直面したんだろうね。

4 音源の再生時アップサンプリング(Victorの「K2」技術) ー無料
Victorのオーディオ機器に搭載された独自機能。これは、正直、効果はどうなんだろう、とか最初は懐疑的だったけど、「激的」とまではいかないものの「それなり」な高音質化は確かに感じられるかな。
手持ちで一番多いファイル形式はMP3の128kbpsとm4aの128kbpsなのだが、普通ここまでサイズを圧縮した(多分CD記録の1/10ぐらいかそれ以上)ファイルの音質ってハイレゾ音源に比べたらもはや「ゴミレベルの音質」なのだが、K2テクノロジーによってそれなりに高音域がつぶれずにけっこう良音再生できている。

これは地味にスゴイことで、実際にスペアナで確認できる。
K2のスイッチを入れないと、mp3の128kbpsだとスペアナの16,000Hzセグメントはアナライザーバーが動いてもわずか1~2目盛りとほぼ動かないが、入れると3~4目盛りぐらいまで動くようになり、補完の成果が耳だけじゃなく目でも確認できる。圧縮で失われた高音域の成分を合成して補完している証左だろう。かなり満足度が高い!!
人の可聴域は20,000Hzと言われているが、でもこれは種としての人間の生物学的限界値で、現実として大多数の人はずっと手前の15,000Hzぐらいから上の音は聴こえていないらしい。
1980年代にCDの規格を検討するときにはこうした知見に基づいて「20,000Hz」をCDの記録上限値にしたとのこと。
その後の研究で、20Hzより低い音や20,000Hzより高い音といった人の可聴域外の音が音楽リスニング聴感に与える影響の研究が進み、現在ではそうした「ハイパーソニック・エフェクト」が聴感上プラスに作用することが科学的に解明され、その後のハイレゾ音源やハイレゾ音響機器での可聴域外信号の拡張記録・再生の普及につながったいったという歴史がある。
そう考えたときに、toskaniniもハイレゾ音源に特徴的な「高解像度」「濃密感」「空気感」「生々しさ」は大好きなのだが、マストなのか?と聞かれれば、もうアップサンプリング程度で十分じゃん!、って感じである。勝手に「擬似ハイレゾ」とか呼んで自己満足に浸っている!!。だって誰もが少しづつ高音域なんていずれ分からなくなるオヤジ耳化とかジジ耳化が進んでるわけだし。(今もこの瞬間、耳の奥底の基底膜では有毛細胞の部分死滅が進行中・・・)
金と手間さえ惜しまなければどんどん高音質化ができる現在のオーディオ事情だが、toskanini的には、コスパとタイパを考えると、もうこんぐらいで十分だろ、いい加減勘弁してやれよ!って感じである。

5 WindowsのAudio設定を「WASAPI(排他モード)」に設定 ー無料
Windowsのオーディオは「共有モード」がデフォルト。
YouTube視聴中、複数タブで動画を同時に開いてしまい、ダブルで音が再生され重なって聴こえた経験をしたことのある人も多いだろう。また、音楽を再生中にシステムの警告音が聞こえたりするのもこの「共有モード」のおかげである。
これを「排他モード」に設定するのである。
「排他モード」とは、スピーカーなどのサウンドデバイスを1つのアプリが占有し、専用で出力させることで高音質になるメリットがある機能のこと。具体的には「複数の音信号を交通整理するミキサー回路をパスしてオーディオドライバーにダイレクト出力する」なので、アンプで余計なトーンコントロール回路を通さずにソースダイレクトで聞く、のにもちょっと似ている。
この設定の違いが聴感上分かるか、と言われれば、正直「うーん」というところだが、余計な回路を通さなくなる、という1点で精神衛生上とても良い。
少なくとも「共有モード」と比較して音質的に良くなることはあっても悪くなることはないのが確実なので、これも「設定する」の一択である。

6 余計なメモリ消費を抑え、音楽再生ソフトを高音質化 ー無料
パソコンで音楽を再生するとき、極力それ以外のソフトウェアが動かないよう注意するのは基本中の基本。
その上で、さらにWindowsが余計なメモリを消費しないように設定し、音楽再生ソフトに割り当てられるメモリに余裕が生まれるようにすることで、結果的に高音質化を狙おうとするもの。
そのため、コントロールパネルを開き、「サービス」項目のうち以下の項目を「無効」に変更した(プロパティ右クリック)。
下記項目は、いろいろ調べて自分のパソコン使用環境なら不要と判断したもの。もちろん、一人ひとり不要なサービスは異なる。

・AssignedAccessManager
・BitLocker Drive Encryption
・Connected User Experiences and Telemetry
・Diagnostic Execution Service
・Diagnostic Policy Service
・Diagnostic Service Host
・Diagnostic System Host
・Print Spooler
・Remote Desktop Configuration
・Remote Desktop Services
・Remote Desktop Services UserMode Port Redirector
・SysMain・Windows Biometric Service
・Windows Error Reporting Service
・Xbox Accessory Management Service
・Xbox Live Auth Manager
・Xbox Liveセーブデータ
・Xbox Liveネットワーキング サービス
・Windows Insider サービス
・Workstation

7 ノイズ対策として静電気を除去する ーほぼ無料(数十円)
導電性アルミテープを貼って、コロナ放電現象により帯電を除去する。車用に買ってあるアルミテープを小さく切って、いろんな部分に貼ってみた。アルミテープには、糊の部分が絶縁にものと導電のものの2種類ありどっちのタイプでもオッケーである。
車の世界では「裏も導電じゃないと効果がない!」みたいな主張する人がいるが、それはコロナ放電の原理を知らない人である。toskaniniは両方買って実際に試して、どちらも同じ除電効果を発揮するのを確認している。
まずは、レッツノートに、底面に2箇所とUSBポート近く、電源アダプター差込口近く、ACアダプター筐体にそれぞれ貼ったのだが、全面樹脂製ボディなので間違いなく効果が見込める。


あとは、DDCの筐体、これも樹脂製なので同様である。
さらに、粉体塗装だけどEX-HR55のアンプ底面にも貼っておくか...と見てみたら、なんとすでにメーカー自身の手によって厚みのある黒い除電シール(帯電防止シール)が何箇所も施工してあって超ビックリ!! だから信頼できるんだよな Victor って。手抜かり無し!!念の為、お守りとしてアルミテープは筐体の両サイドの塗膜の上に貼っておいた。

ちなみに、このEX-HR55筐体の底面の黒い5枚のシールだが、小さい4枚は硬質ゴム製、一番サイズの大きいものだけは明らかに素材が異なり、触るとヒンヤリし金属か金属混の素材が使用されているので、「小は振動(防振及び共振)対策、大は除電兼振動」対策だろうと推測している。

スピーカーに貼るかどうかは最後まで迷った。スピーカーの場合、最も効果のある箇所は明らかになっており、除電により空気を整流させるため各ユニットの出口近くやバスレフポート出口近くに貼るのが基本。しかし、これは見た目とトレードオフの関係なのでジーマー悩む。結局、見た目の美しいウッドコーンスピーカーの正面にギラギラのアルミテープを貼る勇気はtoskaniniにはなかった。また、裏のバスレフポート出口もメーカーの低音ボワ付きを防ぐ吸音対策としてフェルト加工が施されている(ほんと Victor って手抜かり無しだよな!)ためスピーカーへのアルミシール貼付は結局あきらめた。
ノイズ発生のリスク源となる静電気の影響を確実に軽減・抑制できるのでたとえ効果が知覚できなくてもやっておいて損は無いチューンである。手間もお金もそんなにかからないしね。

8 レッツノートの振動対策 ーほぼ無料(ブチルゴムで自作)
オーディオ機器はその性格上振動には非常に敏感で、まずメーカーがしっかり対策を取って設計・商品化している。が、それに満足せず、数千円~数万円かけてインシュレーターにお金をかけるマニアたちも多々おり、それほど防振対策は重要なのである。
一方、ノートパソコンの場合、持ち運ぶのが前提なので振動対策は「揺れることを前提に、精密部品をいかにダメージから守るか」に力点が置かれている。「振動させない」オーディオ機器とは設計思想からして違うのである。
なので、レッツノートの底面ゴム部分にそれなりのインシュレーターを噛ませればはきっと効果が有るはずと思った次第。

以上、いろいろと書いたが、最後にこれらを全部施した後に、10万円のシステムがどのような音を奏でるのか、システムの機序とリスニングの感想である。

① まず、ウッドコーンコンポ EX-HR55とノートパソコンをノイズ抑制効果の高いオヤイデのオーディオ用電源タップに接続しそれぞれ電源オン。(イコライザーGE-77も電源オン)準備完了。
  ↓
② ノートパソコンのSSDに記録されたMP3及びM4Aファイル(デジタル圧縮音源)をMusicBeeで再生し、再生信号を擬似的な出力デバイスであるFxSoundへ出力する。
  ↓
③ FxSound上で音質を好みに調整(イコライジング)したうえで、USBポートから信号をS/PDIF規格にてデジタル出力する。(出力先に「USB SPDIF ADAPTER」を選択)

  ↓
④ USBポートに繋いだCubiluxのDDCで光信号へ変換した後、iVANKYの光ファイバーケーブルにてDDC(toslink角端子側)とEX-HR55の背面の光デジタル入力コネクター(toslink角端子)とを繋ぐ。
  ↓
⑤ 信号を受け取ったEX-HR55は、プリアンプ部で「K2テクノロジー」により、圧縮・劣化したデジタル音源の高周波数帯域と微小信号に拡張処理を施しオリジナルマスターに迫るクオリティーに復元し、搭載DACによりアナログ信号に変換した後、スピーカーコード BERDEN 8470で繋いだウッドコーンスピーカー(ハイレゾ対応)で音を鳴らす。以上。

上記のような機序を経て、圧縮・劣化したMP3とかの音源(40GB分ある!)を理論上はハイレゾ相当の高音質で聴けるようになる。それも、CDの入れ替えなしで!、スクロールとクリックだけで!! 至高のリスニング環境である。

「こっこれが、・・・連邦の新型の実力なのか~っっ!!!」
って言うぐらい、いい音がする。実に満足である。
ジョージナカシマのアームズチェアに腰掛け、ただただ聞き惚れる・・・

今回は、システム組み上げの過程と各種設定変更と調整を延々繰り返す中で、多分、音が濁ったり、リミッターがかかったり、ノイジーになる要素を一つひとつ順番に潰すことができたから、精神的な満足感が耳で聴く音楽に加わるんだろうな、ただの良音というだけでなく精神衛生上良い音と言えばいいのか。なんかそんな気がする。
既存のコンポを持っていて手持ちのパソコンを使う、というスタイルなら、1~2万円でできるPCオーディオ導入の実践例を紹介してみた。初心者の方にもなるべく分かるよう詳述したつもりなので参考になれば、これ幸い。である。

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2024年4月6日

No.103 ホンダ シビック e-hev(Honda CIVIC e-hev)がやってきた!

(追記 2024.8.1)
購入時からの生涯燃費値が大変なことに!!
ODメーター5,823.0km、給油量トータル254.07リットル、生涯燃費24.8km/リットル(honda total care調べ)と、とうとう生涯燃費でもカタログ値(24.2)を超えてしまった。厳選アルミテープチューンと空気圧やや高め設定、何より普段はエコモードふんわりアクセル運転に徹し、たまの楽しみスポーツモード全開の出番が少なくなっていることが強く影響しているのだと思われ。

(追記 2024.4.19)
購入時からの生涯燃費値を更新しました。
本日4月19日は「シビックの日」だそうです。我が家の記念日がまた一日増えました。(^^)
(以上 追記終わり)

シビックめちゃくちゃ良い!!
良すぎるほどイイ!!(≧∇≦)b
3秒で述べる超凝縮評価だと・・・
1格好イイ 2速い 3静か 4燃費良すぎる 5でもお高い 以上。


切れ長で端正なフェイス。
ワイド(全幅1800mm)&ローでペタペタ感がいい。
腰高なSUVどもを蹴散らせー!!
エンブレム周りの逆スラントが、ジェームス・ディーンの特徴的な鼻から額にかけての整った造形を彷彿させる。
オプションにブラックエンブレムと真っ赤なHONDA表示付きのライセンスフレームをチョイス。あとフロントグリル上には「無限」のオプションデカールでツリ目感を少しだけ和らげてみた。
ライセンスフレームは、錯視効果だろうナンバープレートの縁の余白部分が隠れるためナンバープレートが小さく見えるような気がする。
エアロは、e-hevグレード専用仕様となる艶ありアッパーグリルに色味が合うよう、無限の艶ありブラックのスポイラーセットを装着。
ボディ同色のエアロセットにも出来たが、これは大学生のとき乗りたくても乗れなかった憧れの「パンダレビン、パンダトレノ」への自分なりのオマージュである。
エンブレムを標準のブルーからブラックへ換装してあるのには、そんな意味もある。



これカーボンシートじゃなくただの塩ビ製デカールなのにめっっちゃ高い(泣)。「無限」ブランドってだけで観光地の自販機のペットボトルみたいやな、あの1本300円とかの!


キレッキレの真一文字プレスラインが若々しい造形を生み出してる!。ライバルはパサートかそれともアルテオンか。
大学生の頃に深夜のF1中継を視聴していた頃からずっと、愛車には必ず「Agip」のSチューンを施すことにしてる、・・・ので日本でオンリーワンの1台となる(笑)ことが宿命付けられている。


オンリーワン仕様その2は「Si」のEチューン(笑)
TypeRは別として、ドライブモードに「INDIVIDUAL」がある国内販売シビックのグレードはe-hevのみ。・・・なので、北米販売のスポーツグレード「Si」に相当する国内グレードでしょう! 誰が何と言おうと!! 「e-hev」こそが!!! ・・・まぁ個人的な見解ですけど。
しかしカッコいいなぁ Siのエンブレム。

ちなみにホンダのスポーツグレードのうんちく。
「TypeR」 → RはRacingの略で、レース志向(仕様)を意味するホンダのトップスポーツグレード。標準グレードに対し、より高性能なエンジンやサスペンション、空力パーツなど随所に特別仕様が盛り込まれる。初出は1992年の初代NSXの特別仕様車「NSX-R」。ちなみに、どの車種のTypeRもすべてMTのため、オートマ限定免許の人がTypeRを運転する手立ては残念ながら無い。

「RS」 → Road Sailingの略で、海原の上の帆船のごとく悠々とハイウェイを疾走する、そんなイメージが込められているらしい。1974年の初代シビックのときからあるホンダ伝統のスポーツグレード。2024秋に現行FLシビックの「RS」グレードの日本発売が決定している。VTECターボエンジンが182馬力から195馬力へチューンされているらしいが、フロントフェイスの変更があまり魅力的ではない(好みじゃない)ので、待たなくて正解だった気がする。ちなみに、他メーカーだと「Racing Sports」の略が多いようで、マツダに限っては「Rotary Sports」もあるかもしれない。
RSつながりのついでで、ちなみに、toskaniniの大好きな横浜銀蝿の正式なバンド名は「T.C.R 横浜銀蝿 R.S」だかんね。The Crazy Rider 横浜銀蝿 Rolling Special、みんな、そこんとこ ヨロシク!
この場合のR.Sはローリング・スペシャル つまりは旋回特化チューン、いわゆる「峠仕様」ぐらいの意味かな。「銀蝿」の由来ともちょっとだけ関係してると個人的に解釈してる。
これは今の時代だとありえない仕様だね、ちょっとさみしい気がする・・・

「Si」 → Sport Injectionの略で、元々は一般的なキャブレターに代えてモータースポーツF1の民生化技術の一つ
最新の電子制御燃料噴射装置(ホンダPGM-FI)の採用を意味していた。しかし、電子制御式燃料噴射が一般的に、かつVTEC機構の搭載が進むにつれ、「GSi」や「SiR」等へと名称も進化していった。一方、現行FL系の北米仕様シビックに「Si」というスポーツグレードが存在することからも、現在ではベーシックな標準グレードを超えた走行性能を持つがTypeR未満のスポーツグレード、を指すものと思われる。


グロス・ブラック仕上げ(ピアノ・ブラック仕上げとも言う)のフロント、サイド、リアアンダーの無限スポイラー3兄弟を装着したが、リアゲートスポイラーは純正オプションのも無限のもどちらも装着しなかった。
(しかし、いい値段するのぉ 無限のオプションはどれも!!)
画竜点睛を欠くのでは? とも思えるだろうが、実はこのFL系シビック、なだらかなルーフからノスタルジックなダックテールへのつながりを含め、リア・クォータービューからの眺めが個人的には一番気に入っており、リアゲートスポを付けるとその伸びのある絶妙なリアのスタイリッシュさが崩れてしまうような気がしてならない。

「一番まえは長男♪、一番うしろは三男♪、間にはさまれ次男~ 無限三兄弟♫」

余談だが、当時も団子屋さんで売ってる団子は一串に4個が大多数だったらしいのだが、4兄弟だと歌詞が作りにくくて3兄弟になったらしい。だからということではないが、スポイラーもことFL系シビックにおいてはバランス重視の3兄弟で十分なのだ。
ついでに「エアロは無限シリーズだよ」ってさりげない自己主張のために、またもや両側リアドア下部にオプションの「無限」デカールを貼っている(笑)



ちょっと寸詰まりに写っているが、実物はもっと流麗で伸びやかなプロポーションである。ファストバック特有のこのルーフラインに萌える人も多いハズ(笑)
無限のサイド(次男)とリアアンダー(三男)のスポイラーはリアタイヤ周りの造形が凝った独特な意匠となっており、パンダ感を強く表現するのに一役買っている。いや一役どころか大いに役立っていると思うな。選んで正解!
Bピラー、Cピラーもe-hevグレードだけが艶あり黒色仕様で、この写真のようにガラスの光沢との一体感が醸し出せると思う。



フロントガラスの傾斜がかなり立っているのが分かる。
明らかな利点が2つ。ロングノーズを演出できることとと車内でAピラーが運転者から見て手前に来ることでドライバーのフロントウィンドウの視界が劇的に良くなること。特にロングノーズは(おいおいそっちかよ(笑))車の造形として超好みのポイントなのでこれはジーマーで嬉しい。
フロントスポイラーによって最低地上高も下がるが、前車のレヴォーグ(VM4 標準135mmからリップスポイラー▲20mm=115mm)と仕上がりがほとんど変わらないことを定規を当てて確認したのでよほどの積雪がない限り、まあ大丈夫だろう。

最後に約1,200km走って気付いた点やロードインプレッションを、VM4 1.6 レヴォーグとの比較を交えながら。
すべて個人的見解なのであしからず。

・EV走行時はほんとに静か。遮音レベルは相当高い。速度を出せば少しはロードノイズを感じるが、スポーツ寄りのミシュランパイロットスポーツ4の幅235扁平率40の18インチタイヤを履いていることを考えればこの騒音の少なさと乗り心地の良さは奇跡に思える。本当にジーマーでゴイスー。

・通常走行時にはエンジンの役割は発電担当専門(駆動は基本モーターで日産のe-Powerと同じ)なのだが、このエンジンが本当に静かで乗っている分にはいつ仕事してるのかがインジケーターを見ない限り分からないほど(暖気時はそれなりにうなり音が聞こえるが)。すごい技術力だと思う。一転して、高速巡航時はモーターの非効率領域なので、エンジンが生み出したパワーを(バッテリーとモーターを介さず)タイヤに駆動力として直接伝達するよう切り替わって全体の高エネルギー効率を達成しているとのことだが、まだ試す機会に恵まれていない。これも最先端やなー、と感心するほかない。

・バッテリーとエンジンの協調については、どうなのか良く分からない。初めてのハイブリッドなのでこういうものか、と思う。評価するにはもっと長い期間乗って評価する必要があると思う。ただ、回生が効きやすい道路状況・条件になったとき
にバッテリー充電量が妙に満タンだったりすると(例えば、峠の頂上。それまで登り坂でエンジンがずっと発電してたので頂上で満充電に。これから下りなんだから回生ブレーキでガンガン回収できるのに・・・みたいな)「うーん惜しい!」とか素直に思ってしまう。
・・・しかし、理詰めで考えれば、回生での電力回収(運動エネや位置エネの電気エネへの変換)よりもエンジンによる発電の方が効率が良いのは当たり前なのだから、そう単純な話ではないのだろうと思う。メーターの減り具合を見てると実感としてバッテリーでのEV駆動時に、平坦路と登坂路では倍ぐらい電力消費量に差がありそうなので、総仕事量に占めるバッテリー駆動の比率を0.1%でも高くマネジメントするためにはどんなときにエンジン発電して、どんなときにはバッテリーで走って、とか相当複雑な制御プログラムを組んでいるんだろうと推察できる。
十分なバッテリー残量があっても平坦路走行中にエンジンでの発電に切り替わる場面がときどきあるしね、実際走ってると。きっと何か深い理由があるんだろうね。

・シビックはVTECターボのガソリンモデルとTypeRモデルがハイオク仕様であるのに対し、e-hevだけがレギュラー仕様とお財布に超優しい。そしてe-hevのカタログ燃費は、
WLTCモードで24.2km/Lなのだが、買ってから1,650kmまでの現時点での車の生涯燃費は23.8km/l、直近の満タン1回分の平均燃費は24.9km/l。ほとんどは山道と平坦路の片道23kmの通勤走行とはいえ恐るべしハイブリッド(カタログ以上とは!感嘆!)。同じ距離を走った場合にレヴォーグ(カタログ燃費がJC08モードで16.0km/l、手放すまでの生涯実測値は平均燃費10~11km/l)に比べ燃料費がちょうど半分で済む。レヴォーグ(ガソリンタンク65リットル レギュラー仕様)が7日から10日に一度満タンにして1回7~8,000円ぐらいのガソリン代(レギュラー)だったところ、ガソリンタンク40リットルと小さくはなったが1回の満タンでより長い距離を走れて給油頻度もガソリン代も減ったのはありがたい。大体燃料計の針が残り2分の1~3分の1を指したら満タン給油するようにしているのだが、何よりこれまで1回の給油代が4,000円を超えたことがまだない。

・長距離通勤という事情もあるが結果として燃料代が毎月1~1.5万円程度安くなったため、その分は投資に追加投入することとし、NISA積立でオルカン、S&P500、インド株インデックスを毎月5,000円ずつ買い増すこととした。これは大きい。「低燃費」は絶対的正義である!!

・レヴォーグがCVTでアクセルOFF時の空走感強めだったこともあり、エンブレ(回生ブレーキ)がしっかり効く印象。例えば60km定速走行中でもアクセルOFFで回生→充電しているようなのでレヴォーグのように赤信号交差点でずっと手前からアクセルOFFにして空走で徐々に減速し燃費を稼ぐ、みたいな走り方よりは、パドルシフトで回生ブレーキを積極的に効かせて止まるのが昔のMTっぽいし、何よりエコだろうから、現在それを癖付けすることを絶賛練習中である。

・パワー感は圧巻。「パワー」じゃなく「パワー感」ね。誤解なきよう。モーターとエンジンを合わせたシステム出力の合計は325馬力。何だと? 連邦の新型はそれほどなのか・・・RB26DETTを積んだR32GT-Rですら280馬力なのに!、とか誤解しないよう(誰もしないと思うが)同時出力はないので、基本モーターの184馬力が出力の上限。モーターの特性上、レスポンスや加速力こそすさまじいが絶対的なパワーとまでは言えないと思う。

・しかし、SPORTSモードのフルアクセルは「凄まじい加速」の一言。一言なのでこれ以上言わない。どうか察してほしい(笑)

・ハンドリングだが、ロック・トゥ・ロックが2.2回転とありそれが高いのか低いのかは正直不明だが、実感としてクイックさの程度としては個人的に丁度よいと思える。レヴォーグはシビックよりハンドルが気持ち小径でDシェイプだったので印象比較が難しいのだが、シャープさとクイックさはシビックがやや強。重さのフィーリングは全般的にレヴォーグよりは重めでE-CONモードぐらいが丁度よい。びっくりしたのが直進安定性の高さ。元々FFは直進安定性は高いのだろうけど、郊外の片側2車線国道などでは「ビタっ」て感じの気持ちいい直進に感嘆することしきりである。

・足回りは、
ロール少なめでコーナーに吸い付いて回頭性が極めて高い。高グリップのプレミアムクラスのスポーツタイヤのおかげだけではあるまい。と思ったらやっぱり「アジャイル・ハンドリング・アシスト」なるメカニズムが備わっていて、曲がっている時に前輪のイン側だけに軽くブレーキをかけて旋回力を高めているそう。スバル車にもAWDでの左右トルク配分で似た効果を生み出す機構があったが、まさか内側タイヤにブレーキとはね・・・ゴイスー!
あと、ガソリンモデルに比べ、重心が10mm下がっているとのこと。重量物となるハイブリッド用のバッテリーを後部座席の下に置いていることが理由らしいが、たとえわずかであっても重心が下がるとコーナー旋回時の特に左右の挙動にかなり強めにプラスの影響が出る(ロール量の低減、テールハッピーのリスク低減など)から単純にこれは大歓迎・・・なのだが、ガソリン車に試乗していないため、恩恵を実感できていないのは残念である。

・サスペンションは固めだがダンパーセッティングが絶妙で底付き感がまったくない。レヴォーグのVM4のアプライドB型はA型より柔らかくセッティングされ乗り心地が改善されていたが、トレードオフとして大きめのギャップではたまに底付きを起こしていたのでシビックの締まった足回りと段差アタックのいなし方の両立に超感激している。通常の速度域ではFFなのにアンダーステアっぽさが全く感じられないのにも隔世の感有り。モーターの強烈なトルクと相まってワインディングドライブが楽しくてしょうがない。そしてここが大切なのだが、実際に高い速度で走って楽しいのじゃなく、決して速度が高くなくてもスポーツ走行の満足感が得られる演出が随所に盛り込まれているところが正直すごいと思っている。

・E-CONやNORMALモードだとこれ以上ないほど静かな室内空間なのに、それがSPORTSモードに切り替えた途端に一転する。アクセルの踏み込みに応じて、ホンダ・ミュージックと呼ばれる少し甲高いエンジンの唸り音がスピーカー(!)から聞こえてくる。そう、ハイブリッドだからエンジンが唸るのではなく実際にはモーターが仕事をしているので、これは演出に過ぎない。しかし、これがたまらないのだ、車を操る楽しさ、駆け抜ける幸せ、を実感できるのだ。締まった足回りも、エンジンの咆哮も、クイックなハンドリングも、そのすべてが素晴らしい。
音楽さえOFFにすれば、元々ロードノイズと風切音が極小に抑えられているので、雑味のないエンジンの咆哮を好きなだけ堪能できる・・・日常の速度域でこんな体験・体感のできる車、ほかに無いんじゃないかと思う。
そして眼の前にある二眼メーターの左側はハイブリッドなのでパワーメーターになっているが、デザインがまんまタコメーター。アクセルベタ踏みで「くおぉーん」というエンジンの咆哮とともに鋭く針が右へ振り切れる、振り切ったと思った刹那、左に2目盛り戻ったかと思うと、また「くおぉーーん」と針が右へ飛ぶ。要はマニュアル車のようなシフトアップが忠実に(むしろ、エンジン車で通常レッドゾーンにぶち込むことなどまず無いことを考えると現実よりも演出過多に、よりドラマチックに)再現されているのだ。これは萌える!気分が高揚する!!
普通に考えて、通常のマニュアル車だと、2速をレッドまで引っ張ると100km/hとか110km/hとかに達してしまうわけだから、峠をかるく飛ばす程度で走ったら2速とか3速の低いギアを使っても3~4千回転あたりが関の山、これじゃ全然気持ち良くない。長めのストレートだって5000回転なんてそう簡単に回せないと思う。
そう考えるとCIVIC e-hevの遅めのスピードでもそれなりのスポーツ走行感を味わえることがとても貴重で得難いものに感じられるのだ。
個人的に「雰囲気番長」の称号を与えたいと思う。
もし、HONDAからシビックのキャッチコピーを頼まれたなら、
「 君もアイルトン・セナのようになりたくはないか 」
にしたいと思ってる(笑)

・ラゲッジは単純に「
広い」(リア倒さず404l)。車のスポーティな性格を考えれば「超広い」と言って差し支えないレベルかと。というのも「空力」と「荷室」は常にトレードオフの関係にあると、昔、車選びの何かの本で読んだような気がするから。レヴォーグ(リア倒さず522l)にはもちろん劣るが、1台ですべてを賄うには一定以上の容積のカーゴルームが必須だったのだが、ステーションワゴンの約8割も確保できるのであれば、結果、大満足なボリュームである。ハッチバック・クーペ、ファストバックなので、セダンに比べればとても大きいし使い勝手も格段に良い。加えて分割可倒できるリアシートを前に倒せば広大なラゲッジスペースとなる。どのぐらい広いかというと、「無理すれば大人が車中泊できそうなほど」である。ただし、実際にはしようとは思わないが(笑)
なお、e-hevはアンダーラゲッジの容量がガソリンモデルに比べ大分少ないのだが、ラゲッジルームには静音のためゴム入りのラゲッジマットを敷き詰めるので、アンダーラゲッジはまったく利用しないため関係ない(マイナス要素にならない)。

・純正で値段の高いタイヤを(ミシュラン、パイロットスポーツ4)履いてるのは地味にポイント高い。車種別専用開発品らしいので店頭売り品とはモノが微妙に違うらしいが、何せ格安店で買ってもこのサイズだと1本3万円ぐらいする高グリップのスポーツタイヤである。また、純スポーツカーでもないのに235/40/ZR18と一昔前には考えられないサイズである。ちなみに同じシビックのガソリンモデルは235/40/R18でサイズこそ同じだがe-hevのような「ZR」規格のタイヤが履かされていない、そのあたりが北米のスポーツグレード「Si」相当の国内グレードがe-hevであるとtoskaniniが思う所以でもある。そして、純正ホイールって昔はカッコ悪いのが当たり前で、だからみんな納車になってすぐ、インチアップを兼ねて好みのホイールセットをローンを組んで買うのが当たり前だったのが懐かしい。このFLシビックの純正ホイールはホントに格好いいと思う。特にEXとe-hevはベルリナブラックの切削光輝でファイブスター意匠を大いに引き立てている。変える必要ない、というかサーキットのため軽量化したい人以外はお金を出してまで変える人なんていないのではと思う。そのぐらい格好いいホイールである。

・良くない点も出てきた。BOSEプレミアムサウンドシステムの音が期待したほど良くなかったこと。ただ、音楽鑑賞は嗜好そのものなのでBOSEの音作りが自分の好みに合わないことまでは許容できる。だが、たとえ気に入らなくても、イコライザーやフェーダー、タイムアライメントの各種調整ができる余地さえあれば、いくらでも自分好みに調整する余地はあったのに、音質調整がほとんどできないのだ。今どき、「高音、中音、低音」の3区分しか調整できないなんてお前は70年代のラジカセか!! 16バンドイコライザー程度はマストだろ!!! BOSEに言いたい、音作りに自信を持つのはいいけれど、ユーザーの調整の楽しみを取り上げるな、と声を大にして言いたい。近日中に何らかの対策を打ちたいと思う。

・最小回転半径が
5.7mとかなり大きい。実感できなくても一応欠点は欠点である。レヴォーグが5.4mなので、「たった30cmの違いでしょ!」と思っていたが実際には・・・。日常的に特に小回りがきかない、と思うことはないのだが、切り返しが増えた、・・・かもしれない場面も確かにある。はっきり言い切れずまどろっこしいが、特定の場面で確実に取り回しは悪化したことは感じれるのだが、その影響が微妙・・・みたいな感じなのだ。
ただ、娘のダイハツ タフトと比べると取り回しは激悪、って言うか軽と比較するなよって感じである、当たり前だが。

・良くない点2つ目。たまたま、音楽の無音部分のとき、きれいな舗装道路を、EVモードで、と条件が重なって超静かに走っているときに軽くブレーキを踏んだら、小さく「カチ」っとスイッチが入る音がしたのだ。調べるとブレーキを踏むと必ず音がするので、ブレーキ踏力の一定以上の閾値を超えたときに何かセンサースイッチが入る仕様になっている模様。幸いなことに、音楽を常に流しているため、ほとんど気にならない。その意味では欠点にカウントする必要はないかもしれない。でも、これって気になる人には気になるだろうな、ってことで一応挙げておく。

・なお、ネットで、「リアのウィンカーランプが豆球であること」を挙げている
他のオーナーの方々も多いが、個人的にはあまり気にならない点である。特に雨の日の夜間ドライブなどで、全般的に視界がギラつく中、前走車のバックランプ(特にリヤフォグうざっ!)やLED系の光が目に刺さるような想いをすることもたまにあるので、後続車のためにはLEDよりは刺激が少なくて好ましいのかなとも思える。後続車への情報伝達の重要度を考えると、ストップランプの赤は絶対に見逃してほしくないからLEDで目に刺さるリスクもなんとか勘弁してほしい・・・、でもウィンカーはそれよりシビアグレードが一段低いわけで・・・、ま、そんなイメージを勝手に持っている。
てゆうか、そもそもシビックの内外照明類はほぼ標準でのLED化が進んでいる中、このリアウィンカーなど限られたモノだけが豆球なのはおそらくちゃんとした意図や目的があってのはずなので(今やLEDの単価は大きく下がったためコストが理由ではないはず)とりあえずそのままにしておきたい。でも一番は、運転している自分からはそもそも見えないので(笑)特にいいかな。

・最後に、ウィークポイントの極みである「値段が高い」ということについて。本体が2023年7月に値上げとなり約400万円(3,980,900円)となっている。標準でほぼすべての機能はついている(ADASは当然、インテリジェントライトやフォグランプ、ナビやプレミアムオーディオ、アンビエントライト、シャープ製のプラズマクラスター空気清浄機、はてはETC車載器までもが標準装備!)な
ので必要なのはフロアマットだけ。あとは好みでエアロパーツを付けるかどうか。そう考えると個人的には「400万円」はギリで納得プライスだと思うが、打ち出し方・見せ方として、同カテゴリー競合他車との比較でおおいに不利ではないか。
というのも例えば日産のオーラニスモの車両価格は、2,981,000円でちょうどシビックのe-hevより100万円安い。「おっ、お手頃価格じゃん? ま車格も違うし相応でしょ」と思わせといて、実は、プロパイロット2.0やナビやオーディオやETCやドアミラーウィンカーやトノカバーやLED室内灯などなどが全部オプション扱いで、試しにシビックの標準仕様と極力同じになるようにとそれらを付けてみたら公式HPのセルフ見積で3,628,319円(諸経費を除く)になってしまったのだ。ビックリである。はじめから全部載せのパフェとお好きなトッピングができるプレーンなパフェとの違いみたいなもの。どちらが良い悪いじゃなくて、販売・営業戦略の違いってこと。
あと、言っておきたいのがシビックのボディカラー。黒以外を選ぶと有料の特別塗装色になってしまうのってどういうこと?本来「ほとんどが無料色で特別な色だけが有料となります」であるべきなのにシビックの場合「基本どの色を選んでも特別色料金をいただきます、ただし、黒を選んだ場合だけはいただきません」ってことなら大多数の人がほぼ強制的に車両代以外の出費を強要されるのでいっそ特別塗装色代も標準化して、黒の方を「特別無料色」にしたほうが消費者のための総額表示推進という時代の流れに沿うんじゃないかと思う!だってこれのせいで車両代400万円にほとんどの人が収まらなくなってるわけだから。実際に。まさかそれがホンダの狙いか? いわゆる安値の王道値付けスタイル「1,980円」にしようと?「3,980,900円」という表記で?まさかそんな・・・。また、スポイラーなどを噛ませるのが好きな人はオプションの無限ブランドの製品がTRDやNISMO、STIなどと比べても少々高いように思える・・・。
車に限らず物を購入するときには、購入コストと得られる所有・効用の満足感を秤にかけて、買うに値するか否かを慎重に判断することが大切、である。tskの場合は天秤がぐらぐらと左右に揺れながらも最終的には、「払う金額に見合う価値をシビックのe-hevの中に見出して」購入するに至ったのである。

・ちなみに、シビックのガソリン車とe-hevとで悩んでいる人へ。EXとの価格差は約40万円だが、e-hevは環境性能割の税金が不要なので、乗り出しの価格差は実質約28万円。28万円の価格差なら、モーターの圧倒的加速感、静粛性、卓越した燃費、レギュラー仕様になることなど、e-hevを選ばない選択肢がないのでは、と個人的には思ってるので、参考になれば。

いろいろ述べたがスポーツ性と優れた経済性を両立したグッドルッキンな一台。
買って大満足。毎日の運転が楽しくて楽しくてしょうがない。
大切に乗っていきたいと思う。

2024年3月21日

No.102 ヘイ! ニューカマー! イエス! マイカー!

先日、8年間ともに駆けめぐったレヴォーグとお別れした。

今度のマイカーはパールホワイトのルックライク、ザ・さわやか君。
クーペと見紛う流麗なファストバックスタイル。
そして環境にというよりは、おサイフに優しい「e-hev」。
システム出力は325馬力だが、全開放はできない仕様(笑)

よろしく、相棒!!


このツライチ、ジーマーでバイヤー!
タイヤはミシュランの
PILOT SPORT 4の235/40/ZR18。
何? R18じゃないだと! 見落としがちだが、なんと「ZR18」
標準装着で「ZR」規格のタイヤ履かせるって・・・本気(マジ)かよ!
やっちゃえ!◯◯! あっ違った・・・

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2024年1月15日

No.101 枯山水プロジェクト(その2 完成・全体)

 昨年12月の施工完了後、石の配置替えを延々と繰り返し、一応の完成。


ビフォーがこちらなので大きく様変わりした。

雑草対策としてかなりの面積をコンクリート敷きとし、一角にレンガ、防草シート、白砂利と最小限の庭木による枯山水のスペースを作ってもらった。

「緑(植物)を全部なくすのはあまりオススメできません。借景のない石庭だとほんとに無機質っぽい感じに仕上がりますから。わずかでも緑があったほうが癒やし効果が高まるんじゃないでしょうか」
というやり取りを経て、結局サツキ3株とイタヤカエデ1本をこじんまりと剪定し残すこととした。
(お気に入りだった背の高い株立ちのヤマボウシは低い石組みとバランスが取れないことから伐採することとした(泣))

肝心の「枯山水」スペースは庭師さんにお願いし、石を埋めたりせず、とりあえず白砂利の上に置くだけの仮配置としてもらった。
(もちろん、石のチョイスと組み合わせや配置に徹底してこだわるためである! これがやりたかった!!!)

細長い方丈(1m✕12mぐらい)のスペースにしつらえた枯山水。
施工完了後、年末年始休暇を含め約1ヶ月の間、一個一個の石のサイズや表情・肌合いの吟味から始まって石の組み合わせと配置の試行錯誤を延々と繰り返し、ようやくこの形に仕上がった。本人の思う完成度は9割といったところか。
3群構成で、手前から7石、9石、5石の計21石から成っている。
(庭師さんの仮配置時点では22石となっており、きっと石数の意味なんてどうせ素人には分からないだろうと思われたんだろうな(泣)

庭木類も含めると、中央部の9石、手前側の7石、奥側の5石、サツキが3株、カエデが1本。
なので9、7、5、3、1の計25要素。
偶然? いやすべて計算ずく、庭主の狙いどおりです...と答えることにしよう(笑)

石の数については、著名な枯山水庭園の多くが禅寺(禅宗)と密接な関係にあることからも分かるよう、思想的に中国の影響を強く受けており、石庭の石数は「奇数」が基本となる。
ちなみに最も有名な龍安寺の石庭は7.5.3の3群15石構成である。
陰陽思想では奇数は陽の数であり、生命力、繁栄、永続性などをシンボライズすることが理由とのことである。

手前台(第一群7石)
 (一番左の石が切れてしまって写ってません...)

央之原(第二群9石) ここが和室から眺めるメイン部。
 (サツキの陰に三尊石組みが隠れていて見えてません...)

奥之院(第三群5石)
 (ここは庭師さんの仮配置の完成度がめっちゃ高かった...)

今回、枯山水の中にどうしても盛り込みたかったのが「滝組」であり、ようやく表現できたかな、と思えるのだが、いつもどおり、それらの無駄に超絶なこだわり仕様については別の投稿で詳しく解説していきたい。


芸術・アート、美術品
 No.101 枯山水プロジェクト その2
 No.100 枯山水プロジェクト その1 
 No.98 和式ナイフの名品 「侍Ⅱ」
 No.92 水石 ~好間川石をオフィスに飾った~
 No.81 ジョッターは祖父の思い出とともに
 No.72 水石の世界 ~掌上の大自然~
 No.59 阿武隈川本流で「埋もれ木」を採集
 No.51 パステル画の魅力
 No.43 やっと中国茶器セットが揃ったのだ!
 No.39 至高のクリスタル ~ バカラ ~
 No.29 枯山水をこの手に ~挑め! 龍安寺石庭レプリカ作成~
 No.26 先人の知恵「宝瓶急須」
 No.6 金貨の魅力 ~手近な「財宝」~
 No.4 日本刀のようなナイフ
 No.3 自然が生んだ超レアアイテム「香木」
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2024年1月8日

No.100 枯山水プロジェクト(その1 改修前の庭)

庭を大幅にリニューアルすることにした。
決心したのは2023年(令和5年)秋のことである。

理由はいくつかあるが、メインテナンスが大変になってきたという心情面が案外大きい。

コンセプトはシンプルに2つだけ。
「静謐(せいひつ)」と「無手(メインテナンスフリー)」。

様式としては、「枯山水」か「石庭」のいずれか。
植物を最低限残すか、すべて取り払うかによってそのどちらになるかが決まるのだが・・・
これについては、造園の専門家の意見を取り入れることとした。

以下の写真はリニューアル前の庭、いわゆる「ビフォー」ね。
見るからに手入れの大変そうな庭である。定期的にシルバー人材センターの皆様にはだいぶお世話になっていた。
だからといってすべて他者任せに出来るかというとそうでもなく、冬期を除きスポットの除草剤散布とたまの草むしりが欠かせない状態であった
(泣)

ほぼDIYの自作庭である。
一度、うっかり植えて大きくなりすぎたシロシダを伐採してもらうのに造園業者の手を借りたものの、整地、盛り土(築山づくり)、レンガ張り、固まる砂でのアプローチづくり、地元の山や川での石拾い※、シンボルツリーのトネリコ植え、カエデの盆栽仕立てまで、基本一人で作業している。
(当たり前だけどウッドデッキについては業者さんの手によるもの。)

※1級河川、2級河川及び市町村準用河川での許可なき採石行為は法律で禁じられている。なので、石はすべて禁止エリア以外から拾ったものになります。





さて、どう変わるのか(変わらないのか?)

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